【写真17点】「スタイリスト梶雄太さんの愛用ニューバランス4選」をチェック 連載「My NewBalance, My Life」とは…… アディダス、ナイキ、コンバース、ヴァンズ……。スタイリストの梶 雄太さんは職業柄、尋常ならざる数のスニーカーに触れてきた。
ただ、今実際に足を通すモデルは以前と比べると限定的だという。そのラインナップの中にニューバランスは、変わらず残り続けている。
今回お持ちいただいたのは、とりわけ想いがのっかった4足。そのひとつひとつを紐解きながら、梶さんのニューバランス愛に迫る。
話を聞いたのは…… 梶 雄太●1974年生まれ、東京都出身。1998年よりスタイリストとしてのキャリアを歩み始め、数多くのメンズファッション誌やカタログ、映画、テレビ、広告などで活躍。また、自身のブランド、サンセ サンセのディレクターも務める。
【1足目】「574」
ーー今回は愛用のモデルを4足お持ちいただきました。 梶 まずは、3年ほど前にニューバランスさんから送っていただいた「574」です。そのときは、さほど気にも留めておらず、ニューバランスをあまり履いていなかった時期でした。
シーンでは相変わらず人気でしたけど、履く人が増えれば増えるほど興味がなくなっていく、自分の中での悪癖が顔を覗かせていた時期でもありました。
――ただ、ここ最近はこちらによく足を通されているようですが、理由はなんでしょう? 梶 なんとなくこれで散歩してみたら、すごく履き心地が良かったんです。もちろんこれまでに足を通したことはありますし、ド定番なのもよく知っていますけど、なんていうんだろう。
美味しい料理をいろいろ食べてきたけれど、結果、味噌汁がいちばん落ち着くみたいな感覚だったんです。
――「574」は味噌汁だ、と(笑)。 梶 そうですね(笑)。履き心地の良さはどのモデルにも共通してるんだと思いますけど、そのときはすんなり「お、いいじゃん」と思ったんですよね。
スニーカーって、どんどんいろんなものが融合して新たなモデルが誕生していくじゃないですか。足し算が一般的な世の中において、むしろ“ありのまま”の「574」は、年を重ねた今の自分にフィットするモデルなのかなと思います。
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