石川県珠洲市狼煙町(写真=住民提供)
1月1日に発生した能登半島地震から半月以上が経った。石川の能登地方では最大震度7、富山や新潟では震度5強を観測し、被害は甚大で広範囲に及んだ。今も余震は続いており、引き続き予断を許さない状況である。
日々、報道などで伝えられる現地の状況を見て「何かできることはないか」と多くの人が想いを寄せ、著名人らも続々と被災地への寄付を表明している。
ネットでも簡単に寄付ができるYahoo!基金にも、地震発生の翌日には2億円が集まった。インターネットを介した募金としては、額もスピードも最大で最速だろう。
一方で気になるのは、多額の寄付金が被災者や被災地へどのように使われるかということだ。Yahoo!基金の広報担当者に話を聞いた。
手軽に寄付できる「Yahoo!基金」って何?
石川県珠洲市狼煙町の避難所に集まった支援物資(写真=住民提供)
ーーまず、Yahoo!基金について教えてください。Yahoo!ネット募金もありますが、何が違うのでしょう? 「Yahoo!基金」はヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)が2006年に設立した任意団体で、取り組みテーマのひとつが「自然災害や感染症に対する支援」。
国内外問わず大規模災害等が発生した際には、救援と復興のために、義援金や支援金の寄付などを速やかに行っています。なお、Yahoo!基金はLINEヤフーから拠出する資金で運営しています。
一方の「Yahoo!ネット募金」は社会課題の解決を目的に立ち上げられた募金プラットフォームで、募金システムの運営を行っています。
今回もYahoo!ネット募金がシステム運営元となり、Yahoo!基金が「令和6年能登半島地震 緊急支援募金」のネット窓口を立ち上げ、直接的な支援活動をしていくという関係です。
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