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2023.12.29

あそぶ

良い寝袋だけでは不十分。冬キャンプのスリーピングマットは「R値+α」で選ぶべし


「Camp Gear Note」とは……

痺れるほど寒いこの時季のテントで快適に眠れるか否かは「スリーピングマット」にかかっている。

暖かい時季は適当に選んでもなんとかなってしまうが、寒い季節のマット選びは非常にシビア。いくら良い寝袋を使っていても、マットを疎かにしてしまうと背中から伝わる地面の冷たさで寝られなくなってしまう。

意外に間違えやすいのが、必ずしも分厚いマット=断熱性が高いわけではない、ということ。では、何を基準に選べば良いかというと、断熱性を表す「R値(R-Value)」という数字に注目していただきたい。

そこで今回は、サーマレスト製の4種類のスリーピングマットを例に、R値を軸とした選び方のポイントを紹介しよう。

【写真11点】「冬のスリーピングマット選び」を写真でチェック

R値を見れば、マットの断熱性はひと目でわかる

左から「ネオエアーXサーモ NXT レギュラー」4万4000円(重量:439g 厚さ:7.6cm R値:7.3)、「ネオエアーウーバーライト レギュラー」4万2900円(重量:250g 厚さ:6.4cm R値:2.3)、「ネオエアートポリュクス  レギュラー」3万3000円(重量:650g 厚さ:10cm R値:3.7)、「Zライトソル  レギュラー」9900円(重量:410g 厚さ:2cm R値:2.0)(以上、すべてサーマレスト)。R値はモデルごとに大きな差がある。

左から「ネオエアーXサーモ NXT レギュラー」(重量:439g 厚さ:7.6cm R値:7.3)4万4000円、「ネオエアーウーバーライト レギュラー」(重量:250g 厚さ:6.4cm R値:2.3)4万2900円、「ネオエアートポリュクス レギュラー」(重量:650g 厚さ:10cm R値:3.7)3万3000円、「Zライトソル レギュラー」(重量:410g 厚さ:2cm R値:2.0)9900円(以上、すべてサーマレスト)。R値はモデルごとに大きな差がある。


スリーピングマットは、空気を入れて膨らませるエアパッドタイプ、内部にスポンジのようなフォーム材が入っているセルフインフレータブルタイプ、膨らませる必要がなくパンクの心配がないクローズドセルタイプの3種類に大きく分けることができる。

それぞれに軽さや故障のしづらさなどのメリットデメリットがあり、使用目的によって選ぶべきタイプが変わるのだが、タイプ別の詳しい解説はコチラの記事をご参照いただきたい。

ここでは、特に冬場に考慮すべき要素、断熱性について解説してみよう。


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