15年近く経った今でも変わらない「993」愛
――足元に関してはやはりスニーカー派? 西野 スニーカーを履くときもあれば、革靴をずっと履き続ける時期もあります。スニーカーはもちろん好きですよ。ただ、各ブランドで王道と呼ばれるモデルがあるじゃないですか。だいたいそれしか履かないのですが、ニューバランスに関してはいろんなモデルを履きます。
――最初、手にしたニューバランスを覚えてらっしゃいますか? 西野 初めて買ったニューバランスは「574」。「996」と「574」が選択肢としてはありましたけど、違いがまったくわからなくて(笑)。だったら安いほうがいいじゃんってことで高校生のときに「574」を買いました。
――そこでハマっていった? 西野 実は、ニューバランスに惚れ込んだのはブルックス ブラザーズ ジャパンに入社してからなんですよ。なにせ、同社内で唯一許されていたスニーカーですからね。
今はどうかわかりませんが、“ブルックス”には確固たるスタイルがあって、そこから外れることは許されませんでした。店頭はもちろんスニーカーNG。デニムも同様です。
とはいえ、オフィス内は畏まらないでいいということでスニーカーを履く方も多かったんですけど、そこで許されていたのがニューバランスでした。暗黙の了解でしたけどね。
――みなさんはニューバランスのどのモデルを履かれていたんですか?
西野 先輩達は「996」「1300」「1400」「1500」「1700」が多かった。稀に「991」という人がいましたね。
ただ、当時の僕は「996」や「1400」が苦手だったんです。ニューバランスのいいところは、ランニングシューズらしいところだと思っていて、機能的なスポーツスニーカーであってほしいみたいなところがあったんですよ。
そこで僕は「993」がとにかく好きで、かれこれ15、6年ぐらいは愛用しています。周りとは違うものを、という天邪鬼的思考も背中を押したと思いますが。
――「993」への熱量は当時とあまり変わらない? 西野 変わらないですね。今でもスニーカーを履くとなったらここが選択肢から外れることはない気がします。僕としては、誕生したタイミングもほぼ同じですし、小さい“N”マークという共通項もあるので「2002」と同じカテゴリーで捉えています。
6/6