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眉は「顔の額縁」

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――そもそも眉は他人にどんな印象を与えるパーツなのでしょうか?

伊藤 表情をつかさどる、顔印象に対して重要なパーツです。つまり眉は、その人らしさを表します。

――「その人らしさ」とは……?

三国屋 眉は顔の額縁とも言えます。例えば、似顔絵を描くときを思い出してみてください。眉尻が下がっていると困っているふうに見えますし、眉毛が薄いと寂し気な印象を与えます。一方で、太くてしっかりしている眉は、やる気のある感じに見えると思いませんか? カネボウでは、眉は顔全体を左右する力があるものと捉えています。

――なるほど。でも、大人の男性にとって眉メイクはハードルが高いですよね。

三国屋 そうですね。特に大人の男性はメイクに対して消極的で、「バレたくない」「ありのままでかっこよくいたい」という意識が高いようです。

ちなみに、メイクに興味がある20〜30代の男性に眉メイクについて調査したところ、アイテムに求める仕上がりは、“自然に見える眉”が最多でした。美容感度の高い男性でも、眉アイテムに求めるニーズは控えめなんですよ。

――ありのままでかっこよくいたい方にとって、眉メイクをする意味とは?

伊藤 眉メイクは、ちょっと加えるだけで、ぼやけがちな顔の印象を引き締め、表情の完成度を高めます。心地のいい自分を発見したり、新しい自分の魅力を引き出すきっかけにもなると思います。

――眉にどう手を加えていいかわからない人も多いと思います。

伊藤 以前、細眉が流行ったりしましたが、今はダイバーシティの流れからも、人それぞれの眉を表現する時代になってきています。眉の形を大きく変えることだけが眉メイクではありません。まずは、自分の眉を理解すること。そのうえで自分の眉をどう表現するか考えてみましょう。

――自分の眉を理解するとは?

伊藤さん 初めに、どんなふうに眉毛が生えているか確認してみましょう。「毛流れはしっかりしているな」とか「ちょっとここが足りないかな」とか、自分の眉をよく見てみると、生かしたいところ、気になるところなどが見えてくるはずです。


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