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革ジャンの魅力は、不条理の中にある格好良さ



ダウンやハイテクなマウンテンパーカなどと比べると、革ジャンの着心地は硬くて重い。さらに、見た目ほど暖かくもなく、値段も安くない。

それでも小沢さんが、革ジャンを着る理由とは何だろう。

「そうやって聞くと、革ジャンって本当に不条理な服ですよね。ただ、その不条理なところが魅力なんでしょうけど。

僕の場合は、中学の頃の憧れが大きいのかも。映画や漫画の主人公に憧れるように、当時、僕が感じていた、“格好いい”のイメージの中に革ジャンもある。それがずっと続いているから、いまも自然と手に取ってしまうんだと思います」。



子供の頃に感じた“格好いい”イメージを今も忘れない小沢さんは、さらにこう続ける。

「大人になると、あらゆるシーンで楽なほうを選びがちじゃないですか。でもそれは、格好いいことではないよね。

だから、『その手には乗らないよ』という気持ちで、革ジャンを選ぶ。僕の理想のスタイルは、中学のときの自分に『(今のおまえは)だせえな』って言われないような着こなしなんだよ」。


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