歴史のはざまに埋もれた名作「1942モデル」を再現
このスペシャル企画のはじまりは、約1年前のこと。藤原さんと以前から親交のあった、リーバイス本社の方から来た連絡だった。
「この連絡をきっかけに、本企画がスタートしました。その後、約1年間やり取りを続け、ついに『501XX』が完成したんです」(藤原さん、以下同)。
ベルベルジンが25周年を迎えた今年は、リーバイス「501」にとっても記念すべき年だった。ご存知、「501」も150周年を迎えたのだ。
「もしリーバイスで作らせてもらえるなら、『501XX』でと決めていました。その中でも、1942年製モデルを選んだのは、リーバイスの長い歴史の中でも、1942年製だけは復刻されていなかったからです。そういった意味でも、今回実現できてとてもうれしいです」。
さらに、ヴィンテージのスペシャリストである藤原さんならでは見解を加える。
「これまでは、1944年モデルとして発売されたものが、”大戦モデル”とされていました。でも昨今、新たな資料の発見などから、1942年1月〜8月までに生産されたバックル付きのモデルが存在することがわかったんです。
ヒップポケットの隠しリベットが鉄製であるにもかかわらず、アーキュエイトステッチが存在するなど、さまざまな年代のディテールが垣間見えるモデルです」。
「リーバイス」本社にわずかに残るデッドストックの「コーンミルズ」製のホワイトオーク・デニムを採用。縫製は、サンフランシスコにあるリーバイスのイノベーションラボ「ユーレカ」で行った。
フラッシャーは、藤原さんが所有する貴重な資料をもとに、「1942」表記入りの新たなものを付属。
写真左が、藤原さんが所有するオリジナルの「501XX」1942年製モデルで、右が今回のスペシャルデニム。ギャランティチケットも、中央にある藤原さんの私物をリーバイス本社に貸し出し、忠実に復刻した。
リーバイス 原宿フラッグシップストアとベルベルジンでは、抽選販売を受け付けている。すでに、応募が殺到している様子。
競争率はかなり高そうだが、ここはひとつ、年末ということもあり、ジャンボ宝くじ感覚で運試しをしてみるのも、また一興かと。
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