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FOMM「FOMM TWO」

FOMM「FOMM TWO」。左右にスライドドアが各ひとつ備わる。現状、軽自動車の日産サクラや三菱eKクロスEVはヒンジドアを採用しているが、やはり軽ユーザーとしてはスライドドアの電気自動車が便利では!?

FOMM「FOMM TWO」。左右にスライドドアが各ひとつ備わる。現状、軽自動車の日産「サクラ」や三菱「eKクロスEV」はヒンジドアを採用しているが、やはり軽ユーザーとしてはスライドドアの電気自動車が便利では!?


見た目はホンダ「N BOX」をはじめとした、スーパーハイト軽ワゴン。その中ではシュッとしたデザインでカッコいいなと思ったら、ドアを開けてまず“びっくり1”。運転席がど真ん中だ。

後席はというと、左右に二席あり、その間にももう一席。さすがに真ん中は狭いだろうと思ったら、後ろにスライドさせて座面&背もたれを広げることができる。だから菱形の状態でドライバー+3人が左右を気にせずに座れる仕組みになっている。

次に“びっくり2”だったのが、真横に移動できるってこと。つまりカニ歩きだ。しかもボタンひとつで、縦列駐車できる場所を車が見つけて自動でカニ歩きしながら止めてくれる。

正確に言えば、駐車時だけでなく、走行もすべて“自動運転”を目指しているという。

モーターを4輪それぞれに備えるインホイール式が採用されている。だからカニ歩きみたいにタイヤの向きを大きく変えられるし、4輪の駆動を細かく調整できるってわけ。

モーターを4輪それぞれに備えるインホイール式が採用されている。だからカニ歩きみたいにタイヤの向きを大きく変えられるし、4輪の駆動を細かく調整できる。


さらに“びっくり3”なのが、なんと水に浮くってこと。

そもそも「FOMM TWO」を開発したFOMMは、東日本大震災でたくさんの車が津波に流される映像に胸を痛めて、「FOMM ONE」を開発した神奈川県の企業。

だから「FOMM TWO」も、万が一水に飲まれても、ある程度浮いていることができる。近年増えているゲリラ豪雨の際にも安心だ。

FOMM「FOMM ONE」。2019年にタイで販売が開始され、2021年から日本でも販売されるようになった。4人乗り。車両本体価格は250万円。

FOMM「FOMM ONE」。2019年にタイで販売が開始され、2021年から日本でも販売されるようになった。4人乗り。車両本体価格は250万円。


しかも2026年の発売に向けて準備を進めているのだとか。つまりあと2年くらいで「FOMM TWO」が街を走るようになるということ。

駐車も簡単でゲリラ豪雨も安心。しかも子供や高齢者の乗り降りも簡単で、自動運転。高齢化&過疎化が進む田舎暮らしをしている筆者としては今すぐにでも欲しい!

籠島康弘=文

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