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各社から続々と新作アウターが登場するなか、ひと際スゴい逸品をヒステリックグラマーで発見!
キャッチーでセンスのいいグラフィックや、ヒネリの効いたデザインにばかり目が向きがちなブランドだが、その実、プロダクトそのものも卓越しており、クオリティもすこぶる高い。
今回ピックアップしたのは、そうしたこだわりを存分に体現しているアイテムたち。迎える季節、コーディネイトの主役を任せるにふさわしい一級アウターを、とくと品定めしてほしい。
デニムみたいに育て甲斐がある 素材使いがスゴいピーコート
![コート12万1000円、パンツ3万7400円/ともにヒステリックグラマー、スウェット3万3000円/ザ・ローリング・ストーンズ × ヒステリックグラマー(すべてヒステリックグラマー 03-3478-8471)](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/44810/images/editor/9f10c9cf316b4f31c8c774a84fe075c98e4d1716.jpg?w=850)
コート12万1000円、パンツ3万7400円/ともにヒステリックグラマー、スウェット3万3000円/ザ・ローリング・ストーンズ × ヒステリックグラマー(すべてヒステリックグラマー 03-3478-8471)
老若男女が親しむ冬の大定番であるピーコート。実際に袖を通してきた諸兄も多いはず。ただ、あまりにもスタンダードなアウターゆえ、今さら新鮮味を感じたり興味を惹かれる存在でもないだろう。
しかしヒステリックグラマーの手に掛かれば、何とも俺たち好みの俄然ソソられるアイテムになる。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/44810/images/editor/bfa3c13506f3da48caee5c1e2295f9e18ca9f41b.jpg?h=1069)
まずファブリックは、お決まりの重厚なウールメルトンではなく、薄手で軽量ながら耐久性にも優れるタイプライタークロスへと変更。
上質な超長綿&マットなナイロンをミックスして限界まで高密度で織り上げたそれは、パリッとハリに富んだ爽やかな素材感を味わえる。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/44810/images/editor/b419d5a0c3df16adbf35c69d6c16b55b4b83c062.jpg?w=850)
しかも古き佳きデニムと同じくロープ染色のインディゴ糸を用い、加工によって適度なアタリとステッチのパッカリングを与えているため、最初からこなれ感があり、着込むほど色がフェードしていっそう趣が深まるのも一興だ。
さらに、本来のピーコートは表地と裏地の二枚仕立てだが、こちらでは高機能中綿の代名詞であるプリマロフトを封入。これにより、ダウン顔負けのハイレベルな保温性をプラスしているのが実に頼もしい。
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現在では名だたるアウトドアメーカーが使っているプリマロフトだが、何を隠そう、20年以上も前にアパレルブランドとして世界で初めて採用したのがヒステリックグラマーであり、以降は冬になると欠かさずラインナップ。このことも素材に対する先見の明や強いこだわりを物語る。
またボタンには、1910~30年代のアメリカ海軍モデルに見られた13スターを刻みつつ、中心のアンカーマークをヒステリックウーマン&ラッキーアイコンのホースシューにアレンジしたオリジナルパーツを選定。ヴィンテージウェアを熟知するブランドらしい、さりげなくも遊び心の効いたディテールだ。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/44810/images/editor/3e0437d19b3f352f4526ca6c4e7252015febdd88.jpg?h=1061)
永く広く愛されるマスターピースをリスペクトしながら、より防寒性と快適性を向上させ、オマケに経年変化まで楽しめる。街に溢れる一着とはひと味もふた味も違う、旨味たっぷりの大人のピーコートである。
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