ミルスペック以上にハイスペック! 機能がスゴいB-9型コート
真冬に活躍するミリタリーアウターは数あれど、アメリカ空軍を出自とするN-3Bは、年齢や性別、トレンドを超えて支持される随一の人気アイテム。
その先祖にあたるフライトジャケット、B-9をご存じだろうか? アラスカなどの極寒地や厳冬期の遥か上空で着用されていたそれは、フリークに知られる往年の名作である。
コート9万9000円、デニム4万4000円、ブーツ7万7000円/すべてヒステリックグラマー、ニット4万9500円/ハーレーオブスコットランド×ヒステリックグラマー(すべてヒステリックグラマー 03-3478-8471)
ヒステリックグラマーでは、このツウ好みなヴィンテージのデザインを再現しつつ、現代でもリアルに着られるようモディファイを実施。
暖かく気持ちのいいフード裏のボアは残したまま、表地は本来のコットンシェルを見直し、後継モデルのN-3Bなどに用いられてきたエアフォースナイロンへとチェンジ。
これは厳格に定められたミルスペックに準拠しながら独自の作り込みを行い、結果として軍用を上回るタフさをかなえ、さらに一段と強力な防風&撥水性を付加したブランド自慢のハイスペックな生地である。
さらに内側のインサレーションは元々のダウンではなく、これまた米軍をルーツとするハイテク中綿のプリマロフトに。
優れた保温性や軽さ、圧縮収納性などはダウンと同等。それでいて天然羽毛にはない撥水&速乾性まで備えるため、雨や雪に濡れても、汗で湿っても防寒力をキープしてくれるのが大きなメリットだ。そのうえダウンのように面倒なケアも必要なし。といった具合に、ウンと快適で気軽に付き合える一着へと劇的にアップデート。
またバックスタイルには、ブランドのアーカイブから復刻したアートワークを大胆にプリント。1990年代にヒットしたモチーフだけに、当時を知る世代には懐かしくもあり、今また新鮮に映えるグラフィックである。
ほかにも、袖口の内側にリブを設けることで冷気や寒風の侵入を防ぐインナーカフ仕様をN-3Bから移植するなど、隅々まで機能を突き詰めたハイパフォーマンスな逸品となっている。
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