サポートを得るには目標を明確に
それと、これも強く意識してきたのが“目標をできるだけ明確に”ということです。
「プロ野球選手になりたい」よりも「ストレートで勝負できるピッチャーになりたい」と目標を立てたほうが、そのために必要なこともわかりやすい。それと、ありがたい話、周りでサポートをしてやろうと思ってくださった方がいた時にも、具体的なサポートを提示しやすい。
「飲食店をやりたい」ではなく「インドの南部のこの地方の名物カレーを出すお店をやりたい」というほうが「だったら、ウチの大学にその地域出身の人がいるから、今度会わせるよ」となりやすい。これって、ちょっとしたことかもしれませんけど、すごく大きなことだとオレは思うんです。
なので、40歳の時に「アメリカでインディーズのゾンビ映画を撮る」という目標を立てました。だからこそ、YouTubeにもゾンビ物の映像を作って残しておきました。「私はこういうことをやっていて、これくらいのことができる」という証しとして。
さらに、WOWOWで40本以上ドラマを撮ったり、経験と実績を重ねていくことも心がけました。いくらやる気があっても実績がない人に、大人は何かを頼まないですから。
それと、自分自身の行動も整理ができるというか。ゾンビ映画を撮るんだったら、特殊メイクのプロとコミュニケーションが取れるようにしておいたほうがいい。アクションシーンもあるだろうから、その分野の人と関係性を作っておいたほうがいい。そういうふうに、時間の使い方も見えてくるんですよね。
言霊じゃないけど、極力具体的なことを言っておくことが次に結びつく確率を上げてくれる。それは体感として確信しています。
「40歳の時に『アメリカでインディーズのゾンビ映画を撮る』という目標を立てていた」と語る品川祐さん(筆者撮影)
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