ハワイのあちこちで見つけられる、ポールの作品
「若い頃は、ボディサーフィンが好きで、マカキロの町からバスに乗ってサンディビーチやバーバーズポイントにニーボードを持ってよく行っていた。
あの頃はヒッチハイクをする必要もなく、ボードを持って歩いていると誰かが拾って連れていってくれたからね」。
「僕の作品に出てくる、3人の黄色い髪のキャラクターたち。実は彼らには名前があるんだ。サーフボードを持っているのがスカルプ・ラット。いたずらなキャラクターでトラブルメーカー。フィンを持っているのがワイルド・ウィリー。彼はサーファーで、3人のリーダーだ。
そしてひげの生えているサーファーはインザ・スロット・スコット。本当に穏やかでとてもリラックスしていていつものんびりしている。彼はただ水の中にいたいだけなんだ。いつも落ち着いている良い人だよ(笑)」。
ボディーボーダーだった頃のニーボードを手にはめて見せてくれた。ボードには当時に描いたいつもの3人が。
ボディボードを楽しんだサンディビーチ。
そのことを知ると、途端に作品へ親近感が湧いてくる。
そして、実はハワイの至るところで彼の作品は見られるのだ。
後ろにダイヤモンドヘッドが見える、ワイキキビーチの一部を描いている
仕事の相棒は、アクリル絵の具と愛犬。
「特に名前を出したいと思っていなかったから、あまり知られていないんだけれど、ハレイワで有名なサーフショップのロゴマーク、サーフボードを持って走っている髪の長いサーファーのサインは僕が描いたんだ。
1990年代初め頃かな。あの頃は彼女みたいなキャラクターを考えてよく描いていた。その他、映画の看板やパンフレットなどもたくさん仕事をしたなぁ……」。
ポールの描いたサインや看板。映画のパンフレットや看板もよく手掛けていた。
5/5