色も、シルエットも、マーシーの理想が凝縮

デニム3万8500円/ヤヌーク(カイタックインターナショナル 03-5722-3684)
「友人や仲間たちに、僕のつくったデニムをはいてもらいたい」。マーシーさんがこのデニムのモデルネーム「& Homies」に込めた想いだ。
“homie”とは、よく遊ぶ友人、仲間といったヒップホップ周辺でよく使われるスラング。つまり「Homieとともに」ということだ。
「友人といっても、老若男女いますから、ジェンダーレス、エイジレスなものにしたかった。こうして、みんなに似合うようなシルエットを追求したら、このバルーンシルエットにたどり着いたんです。これが、本当に誰にでも似合う(笑)。もちろん、このデニムをはいてくれた人はみんなHomieです(笑)」。

マーシーさん節でこのシルエットにした経緯を教えてくれた。バルーンシルエットというと、人によっては敬遠しかねないところだろう。
「はいていただくと本当に実感できると思います。広くとったワタリから裾にきゅっとテーパードしていて絶妙なシルエットに。膝下にダーツを入れるひと工夫を施しました」。

結果、現代的なオーバーサイズ感と絶妙なストリートテイストを表現することに。実は、こちら、ヤヌーク史上最もゆとりを持たせたオーバーサイズフィット。マーシーさんのライフスタイルをそのまま取り込んだようなリラックス感もポイントだ。

これがライトインディゴの生地になったことで、さらなる抜け感が生まれているのもうれしい限り。
「前回のダークインディゴは、汎用性を高めるべくきれいめを意識しました。今回は、ライトインディゴにすることで、見た目のリラックス感が倍増したと思います。それにより、自分のデニムの理想にいっそう近づきました」。
生地は、前作同様のストレッチが効いたデニム生地に、ウォッシュ加工を施してこなれ感が増したビジュアルに。

前回濃色だったヴィーガンレザーのパッチは、今回はホワイトのスエード風パッチに変更。ライトインディゴにもマッチする。

また、ディテール面においては、サーフボードのリーシュコードから着想を得たパッチ下のループや、スレーキにプリントされたマーシー似顔イラストも健在。
前回同様、変わらず濃厚なマーシーテイストを味わえる一本となったのだ。
3/4