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2023.10.28

ライフ

正面に“Supreme”ロゴが!日本の魅力を再認識させるコラボお椀を藤井隆行が絶賛

朱色にゴールドのラメが光る日本製の椀。正面の“Supreme”ロゴが目を引く。色違いでシルバー×ゴールドラメもラインナップする。合成漆器、樹脂製。7700円/シュプリーム 03-5456-0085

朱色にゴールドのラメが光る日本製の椀。正面の“Supreme”ロゴが目を引く。色違いでシルバー×ゴールドラメもラインナップする。合成漆器、樹脂製。7700円/シュプリーム 03-5456-0085

「藤井隆行の視点。私的傑作批評」とは……
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シュプリームで毎シーズン楽しみにしているのがアクセサリーのシリーズ。いつも服より先にチェックしてしまいます。

食器や文具などなどさまざまな雑貨が登場するのですが、日本のブランドやクラフトとコラボしたものが多くて、そのセレクトのセンスが絶妙なのです。

テクニクスのレコードプレイヤーやマクセルのカセットテープをはじめ、最近発売されたぺんてるの修正液は、オリジナルとそっくりに再現されたパッケージに“Supreme”のロゴをあしらっていて、目のつけどころがなんともユニーク。

とにかくコラボする相手が秀逸で、まったく気取っていないというか、日本人ならあまりに日常的すぎて気にも留めないような、でも実は日本を代表するプロダクトを作っている実力ブランドをピックアップして、そこにロゴをのせて新鮮に見せる。その商品の魅力を再認識させてくれます。

日本の名品をくまなく調査して、真面目にふざけている、その徹底したスタンスについ拍手を送りたくなるのです。

僕もスプレーボトルとか水平器などを持っているのですが、何げないモノでも、“Supreme”のロゴがのっているだけで、収納せずにそのへんに置いておいてもインテリアの一部になってしまう。

他のどんなブランドにもマネできない、シュプリームだからこそ成立する最強のコラボ。つまり唯一無二のブランドだということを自らわかってやっているところが、確信的でお見事です。

というわけでこのお椀も、きちんと日本のしかるべきところで作ったもの。でも気軽に使えるようにあえて漆でなく樹脂で作られているところに洒落っ気を感じます。

伝統的な漆のお椀と並んでいたら新鮮だし、食器ではなく小物入れとして使うのもあり。外国人目線で見た、日本プロダクトの面白さ再発見です。
藤井隆行●東京を代表するブランド、ノンネイティブのデザイナーで、ファッションからライフスタイルまで一貫したこだわりを持つ。「9月にパリへ行ってきました。目的はパリ・ファッションウィークとラグビーワールドカップ。千載一遇のチャンスを存分に楽しみました」。


竹内一将(Ye)=写真 町田あゆみ=文

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