LA生まれのスニーカーブランド「クレイ(CLAE)」が、ローテクスニーカーのクラシック・ジャーマントレーナーを下敷きにした一足をリリースした。
スケートシューズをバックボーンに持ちつつ、クリーンなデザインと真摯な生産背景とが融合されたブランドだけに、巷によくあるジャーマントレーナータイプには留まらない。
注目の新作、そのモデル名はズバリ「ディーン」だ。
ジャーマントレーナーらしいクリームがかったホワイトカラー。2万4200円/クレイ(リーガルコーポレーション 047-304-7261)
2001年にLAのストリートカルチャーから生まれたクレイは、当初からリサイクル素材を用いたカップインソールや、国際的な認証を得たタンナーの品行方正なレザーを用いるなど、持続可能性に目を向けたモノ作りを実践。
ヨーロッパではメゾンの旗艦店にてユニフォームシューズとして採用されるなど、大人のための上質かつ先進的なスニーカーとして世界的に注目を集めている。
新作「ディーン」は、ヨーロッパではよく知られたクラシックなローテクスニーカー、ジャーマントレーナーを再構築したものだ。
ヴィンテージ好き、スニーカーフリークにはお馴染みのジャーマントレーナーは、1900年代の後半に、ドイツ軍のトレーニングシューズとして支給されていたミリタリーのアスレチックシューズ。
ホワイトベースのアッパーにゴムソールを貼り合わせ、トウ部分には補強を兼ねたスエードがT字状の切り替えしにてデザインされているのが特徴。細く低重心なプロポーションはどこかヨーロッパらしい品を漂わせ、デザイナーがコレクションの足元に合わせることもしばしば。
ブライトホワイトのモデルは、イタリアンフルグレインレザーとスエードとのコンビネーションがシック。2万4200円/クレイ(リーガルコーポレーション 047-304-7261)
すなわち、ハナから「上品なスニーカー枠」のモデルなのだが、クレイ流のジャーマントレーナーはさらなるクリーンな一足に仕上がっている。
シルエットはオリジンよりもさらに細身にモディファイし、トウの切り替えしは残しつつ、サイドには一切の意匠を加えずミニマルなスタイルを貫いている。
ヒールのバイカラーデザインも清々しい高級感があって、大人のためのジャーマントレーナーといった完成度だ。
ハイクオリティのイタリアンレザーもさることながら、ジャーマントレーナーの特徴であるアウトソールは天然ゴムを含有し、インソールにはクレイのほかモデル同様リサイクルPUフォームを採用。
ライニングにもレザー意外にリサイクルポリを使用し、見た目のクリーンさだけでなく、サステナブルなクリーンさも併せ持っている。
スケートシューズで培った丈夫な製靴手法も身上だから、製品寿命もきちんと長い。白スニの新たな選択肢として、一足あればさまざまなシーンで履きこなせそうだ。
[問い合わせ]リーガルコーポレーション047-304-7261