腰回りを適度に絞り、腿から裾にかけてのワタリ幅を広くとった、独創的なシルエットのホワイトデニム。白をベースにアクセント的に濃い色をあしらった、手描きのペイントが全面に施されている。サステナブルコレクション「オセアーノ」には、海の神として知られるトリトンをデザインしたニットや錨を描いたワッペン付きのTシャツなど多彩なアイテムが揃う。11万3300円/エンポリオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070)
▶︎すべての写真を見る 一見海と関わりがないようで、その素性を知ると、海への思いが高まる服がある。そんな例を。
全面にペインティングを施したエンポリオ アルマーニのホワイトデニムは、海というよりストリートを感じさせるデザイン。しかしながらこのデニム、実は「オセアーノ(海洋)」と名付けられたサステナブルコレクションからの一本なのだ。
素材にリサイクルコットンやリサイクルナイロン、オーガニックコットンを使用。環境負荷の少ない服で装うことが、自然環境を、ひいては海を大事にしたいという思いを喚起する。
ブランド設立時に発売していたモデルをブラッシュアップ。スマートなシャツの見た目と、保温性の高い中綿入りジャケットの機能を兼備する、使い勝手のいいアイテムに仕上がっている。フロントも袖口もスナップボタンを採用。写真のように羽織ってもいいし、前ボタンを留めればコーチジャケットのように着こなすことも。両サイド下部にポケットが付いているのがありがたい。4万2900円/アウターノウン(サザビーリーグ 03-5412-1937)
そしてその思いは、レジェンドサーファーのケリー・スレーターが手掛ける、アウターノウンの哲学でもある。
グレーのシャツジャケットは表生地も中綿もリサイクルポリエステル100%。もちろんこの服に限らず、すべてのアイテムに積極的にサステナブル素材を使用する。
街と海は確かに離れている。だがこうした服を媒介すれば、その距離感はぐっと縮まるのかもしれない。