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2023.09.12

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ティソ「PRX」の新作は35mm径。時計好きからも「わかってるね!」と言われる意欲作!

カラーはアイスブルーダイヤルとゴールドケース&ダイヤルのほか、ブラック、グリーン、ブルー、ホワイトマザーオブパールを展開。ニヴァクロン™製ひげゼンマイを用いた高精度ムーブメント「パワーマティック 80」は、時計好きからも一目置かれる存在だ。ケース径35mm、自動巻き。「ティソ PRX  35㎜ パワーマティック 80 アイスブルー」10万7800円ティソ 03-6254-5321

カラーはアイスブルーダイヤルとゴールドケース&ダイヤルのほか、ブラック、グリーン、ブルー、ホワイトマザーオブパールを展開。ニヴァクロン™製ひげゼンマイを用いた高精度ムーブメント「パワーマティック 80」は、時計好きからも一目置かれる存在だ。ケース径35mm、自動巻き。「ティソ PRX 35㎜ パワーマティック 80 アイスブルー」10万7800円ティソ 03-6254-5321


日本中を沸かせた男子バスケットボールW杯においてオフィシャルタイムキーパーとしても注目を集めているティソが、ブレスレット一体型ウォッチの人気シリーズ「PRX」において新作をリリースした。

昨今の腕時計人気の要因はいくつかある。なかでも、ブレスレット一体型のスポーティウォッチ、いわゆる“ラグスポ”の人気は小さくないだろう。

切り立ったケースのエッジや磨き上げられて輝く鏡面仕上げなど、腕時計の素材としてお馴染みだったステンレススティールの魅力を一層高めたことは間違いないのだ。

そんななかで、ティソが2021年、1978年に発売したなレトロクラシカルなクオーツモデルにオマージュを捧げつつ、現代的なエッセンスを加えて新登場させたのが、PRXだ。



垂直方向にサテンフィニッシュがなされたケースに、よく磨かれたポリッシュベゼルを融合。無駄を削ぎ落としたミニマルデザインに仕上げて、たちまち時計ファンの心を掴んだのだった。

この第1弾はクオーツモデルだったが、その後、矢継ぎ早に機械式モデルを登場させた。

ムーブメントは、ほかのモデルにも搭載して人気を博していた最長80時間を誇るロングパワーリザーブの「パワーマティック 80」。これを搭載した「PRX オートマティック」は、ブロック状に凹凸がつけられたチェッカー・パターンを採用し、造形的な魅力も高めたのだった。



当初は、40mm径のみだったが、バリエーションを拡充するなかで、ダイヤルやベゼルカラーのみならず、ダウンサイジングも実践。35mmモデルもリリースしていたが、当時はクオーツのみの展開だった。

さて、ここで35mm径という小ぶりサイズの魅力をお伝えしたい。

腕時計の歴史を紐解けば、話は長くなるが、20世紀初頭より、第二次世界大戦を経て、防水性能も高まり、軍用の道具だったものが、庶民の腕元を飾るアイテムとなり普及。その頃の主流は、おおよそ30mm台の中盤だった。

その後、クオーツショックなどを経て、機械式時計が復権。2000年代初頭には、ファッション好きの支持もあって“デカ厚”と呼ばれる45mm前後のビッグケースに注目が集まったのだ。当然、今でもそうした時計は魅力的である。

「ティソ PRX  35mm パワーマティック 80 ゴールド」12万5400円/ティソ 03-6254-5321

「ティソ PRX 35mm パワーマティック 80 ゴールド」12万5400円/ティソ 03-6254-5321


だが、寄せては返す波のように、ブームは移ろうものだ。“デカ厚”化がおさまった今、小ぶりサイズも再び注目を集めており、概ね一般的なメンズの時計サイズは、39〜42mm径に落ち着いている。控えめなサイズ感は、バランス良く見えるだけでなく、そう大きくはない我々日本人の腕にもフィットしやすいという魅力もある。

とはいえ、やはりヴィンテージファンが好むような往年の30mm中盤となるメンズウォッチは、現行時計でも多くはないのが現状だ。

そこへ来て、PRX オートマティックの35mmが登場したというわけなのだ。

繰り返すが、小ぶりな35mmモデルにラインナップされた機械式、それも名機「パワーティック 80」を搭載したもの。



この35mm径は、PRXの着想元となったモデル「シースター スペシャル-PR516」のオリジナルサイズ。レトロデザインを踏襲した本モデルが、いわば、往年のサイズ感を纏い、そして、現在の最先端のムーブメントを搭載しているわけで、ファンの心を掴むことは間違いない。

しかも、とかく扱いが難しいといわれるヴィンテージウォッチとは異なり、この現行時計は、少々ラフにも扱える。

100mの防水性や、サファイアクリスタル風防、中身を覗けるトランスパレントの裏蓋、前述した高性能「パワーマティック 80」の搭載など、品質の高さはさすがスイス時計というところ。

カラーリングは6種類を展開し、なかでも、アイスブルーダイヤルと、PVD加工によるゴールドケース&ダイヤルの2本は、近年のトレンドにもハマるものだ。

ファッション的にもアクセントとなりうる個性的な、ブレスレット一体型のスポーティウォッチ。時計ファンでなくとも食指を動かされる、そんな一本といえるだろう。


[問い合わせ]
ティソ
03-6254-5321
www.tissotwatches.com

髙村将司=文

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