レジャーシーズン真っ盛り。オーシャンズな男たちは今頃、全国各地の海でアクティブな夏を満喫しているはず。同時に、今もまた新たな海との出会いに期待を膨らましているに違いない。
ということで、オーシャンズはメルマガ読者を対象に「最高の海=ベストビーチ」にまつわる緊急アンケートを実施。約5日という短期間で153名が回答してくれた。
同志たちはどんな海で、どんな素敵な景色を見たのか。次なる目的地選びの参考にどうぞ!
【第1位】「沖縄県」
圧倒的支持率で文句なしの優勝!
やはりと言うべきか、大差で1位に輝いたのは
沖縄の海だった。日本では39の都道府県が海に面しているが、なんと約4人に1人(23.5%)の票が沖縄に集中。格の違いを見せつける結果となった。
ベストビーチ激戦区・沖縄のなかでも最多得票率を獲得した、波照間島のニシ浜。
本島から離島まで多くのビーチの名前が挙がったが、特に多かったのは日本最南端の島・
波照間島にある「ニシ浜」。
どこまでも広がる“波照間ブルー”と呼ばれる美しい海と、1キロ以上続く白い砂浜が人気のスポットで、推薦人たちからは
「水がきれい、周囲が静か、景色が美しい」(大阪府在住・40代)、「驚くほどの波照間ブルーを独り占めできる」(大阪府在住・60代)といったコメントが寄せられた。
エメラルドグリーンに輝く石垣島の海。
また、“東洋一の美しさ”との呼び声も高い
「宮古島の海」(与那覇前浜ビーチ、フナクスビーチなど)や、エメラルドグリーンの海で知られる
「石垣島の海」(星砂の浜ビーチ、米原ビーチなど)、那覇から船で20分というマニア好みの
無人島「ナガンヌ島」、
八重山列島に位置する「竹富島」などの名前も挙げられた。
八重山列島・竹富島の海。
これだけ票が集中するとなると、次回は「沖縄のベストビーチ」に絞った頂上決戦が必要か。
【第2位】「神奈川県」
首都圏からのアクセスの良さが決め手か
天気が良い日は富士山の絶景が拝める
神奈川県のビーチが第2位にランクイン。全体の8.5%が支持を表明した。首都圏から1時間程度の好アクセスも人気の理由だろう。
相模湾と東京湾に面した25以上のビーチが連なる同県だが、アンケートでも葉山や逗子、鎌倉や藤沢など広範なエリアにあるビーチが選出された。どれも僅差でほぼ同点。地元や近隣に住むローカルからは”人の少ない”穴場情報が多く届いた。
葉山町の一色海岸。
葉山の一色海岸は、沖縄の「ニシ浜」と並び「世界の厳選ビーチ100」(米国CNN)に選ばれたこともある、トップクラスの透明度を誇るビーチ。
「富士山、江ノ島、森戸神社や裕次郎灯台が見えて景色が最高。海水もきれい」(神奈川県在住・50代)とのコメントが寄せられた。
こちらは瑪瑙が拾えることで知られる三浦の立石海岸。
ドラマや映画の撮影でよく登場するのは
三浦市の三戸浜海岸だが、
「人でごった返す他の海水浴場より空いている」(神奈川県在住・40代)との声が。アクセスがやや不便になる分、静かな海岸としての魅力は増すようだ。
鎌倉市の材木座海岸も静かなビーチとして知られ、ローカルやサーファーからの人気を獲得。
「鎌倉駅からも由比ヶ浜駅からも行けるアクセスの良さ。近隣の海水浴場に比べて割と空いてる」(東京都在住・40代)と高評価だ。
ほかにも、ヨットを楽しめる
葉山海岸、海の家がキレイな
逗子海岸、珍しいところでは「瑪瑙(メノウ)」が拾える
立石海岸の名前も挙がった。
【同率3位】「和歌山県」
”ビーチ単位”では1位指名を獲得!
第3位は人気の移住先として名を馳せる
和歌山県。全体の6.5%の票を獲得した。
和歌山県で圧倒的支持を誇った白良浜ビーチ。
そのうち90%が
「白良浜ビーチ」を指名。ピンポイントの”ビーチ名”に限ってみれば、人気が分散した沖縄のビーチを差し置いて、白良浜ビーチがダントツの1位に君臨した。
白良浜は南国のようなサラサラとした白い砂浜とヤシの並木でよく知られるが、
「きれいで安心して楽しめる」(奈良県在住・30代)「海水が綺麗」(和歌山県在住・50代)「砂浜が白くて綺麗」(大阪府在住・40代)と、その美しさを絶賛するコメントが続々。禁煙、ゴミ捨て禁止が徹底されているビーチでもあり、小さい子供を連れた家族は安心して楽しめるようだ。
白良浜ビーチ以外にも、和歌山県在住の地元民からは「本当は教えたくないビーチ」に関する情報が届いた。
和歌山県の隠れベストビーチ、すさみ町海水浴場。
「すさみ町海水浴場は海がきれいなのはもちろん、目の前でキャンプやバーベキューも楽しめる。キャンプ用品やSUP、カヤックのレンタルもでき、トゥクトゥクを借りてドライブもできる。最大の魅力は空いていること。シャワーや駐車場も無料! ホントは教えたくないサイコーのビーチです」(和歌山県在住・40代)。 【同率3位】「静岡県」
“中部東海ときどき関東”の底力を発揮!
和歌山県と並んで同率3位(6.5%)だったのが
静岡県だ。
伊豆の人気ビーチ、白浜。
「中部東海ときどき関東」と呼ばれるほど東西に広く、関東からも東海からもアクセスが良好。これでもかと伸びる長い海岸線はドライブにも最高だが、ビーチのなかでも
伊豆の「白浜」が圧倒的1位という結果に。
「景色、水質、波が完璧」(千葉県在住・40代)「海と白浜のコントラストが素晴らしい」(宮崎県在住・40代)と県外在住者からの票も集めた。
方や、
「対岸に富士山が見える景色が最高」(埼玉県在住・50代)と評されたのが
焼津市の「大瀬崎ビーチ」だ。富士山の景勝地として知られ、ダイビングスポットのメッカでもある。「快水浴場百選」に選ばれるほど水の透明度が高いことでも知られる。
西伊豆の乗浜海岸。©西伊豆町フォトコンテスト
ほかにも、
南伊豆町の「ヒリゾ浜」は、
「本州のビーチで1番透明度が高いのでは」(兵庫県在住・40代)と高評価。
西伊豆の「乗浜海岸」も、
「穏やかで透明度がとても高く、魚や生物も豊富。ファミリーでも安心してさまざまな遊びを堪能できる」(東京都在住・50代)とのコメントが寄せられた。
【第5位】「鹿児島県」
南国強し! 離島の多さでランクイン
全体の4.6%の得票を得て5位にランクインしたのが、沖縄に続く南国の
鹿児島県だ。離島が多いとあって、海岸線の長さは2700km超えと国内3位。当然、ビーチの数も多い。
与論島・百合が浜のビーチ。
目立ったのは与論島の沖合いに浮かぶ
「百合ヶ浜ビーチ」で、
「海の透明度は日本一」(茨城県在住・20代)「海も美しく、砂浜が白い。干潮のときだけ現れる幻のビーチは神秘性も高い」(鹿児島県在住・50代)などと称賛する声が届いた。
島全体がサンゴ礁からなる
喜界町の「スギラビーチ」は熱帯魚も泳ぐ透き通った海が有名で、実際に訪れた人からは
「青さや透明感はもちろんだが、飛行機の離発着を間近で見れるダイナミック感も楽しめる」(鹿児島県在住・40代)とのコメントが。乗り物好きの子供にはたまらないビーチアクティビティになりそうだ。
奄美大島の最南端・ヤドリ浜。
また、奄美大島の最南端にある
「ヤドリ浜」を推す声も。南国植物が生い茂るビーチで
「本当に感動した!奄美大島から車で約2時間かかるが、行けば分かる景色がそこにある!」(京都府・30代)との熱い思いが寄せられている。
ほかにも、通称“ブルーエンジェル”と呼ばれる濃いグリーンが特徴的な
奄美大島の「土盛海岸」や、熱帯魚と一緒に泳ぐことができるライトブルーのサンゴ礁が美しい、
沖永良部島の「屋子母海岸」など、数々のビーチが「俺のベストビーチ」に選出された。
俺たちの”忘れられない海の思い出”集
西伊豆・乗浜海岸。©西伊豆町
誰もがひとつやふたつは海にまつわるひと夏の思い出があるだろう。甘酸っぱいものから、思い出したくもない苦い記憶まで、いつまでも記憶に残る思い出を寄せてもらったので、ここでシェアしよう。
まずはグッドな思い出から。
・海で告白して付き合った。(大阪府在住・40代)
・ビーチにラジカセを持って行ってレゲエを聞いて、ビールを呑んだのが最高のチルタイム。(奈良県在住・40代)
・高校のサッカーの試合終わりにみんなで海に行ってユニフォーム姿のままびしょ濡れになったこと。(福岡県在住・30代)
・プロポーズして成功した。(茨城県在住・20代)
・泳ぎ疲れた後の冷えたスイカかぶりつき。(福岡県在住・60代)
・母が亡くなる前に、念願の沖縄の青い海を見に二人で旅行できた。(神奈川県在住・50代)
続いては、海水のように塩っ辛い思い出をどうぞ。
・沖に流されて必死で泳いだ。(北海道在住・40代)
・買ったばかりの高級サングラスを紛失。(神奈川県在住・50代)
・波にもまれて「眼窩底骨折」。一人で半日を病院で過ごし、その後、地元で手術入院。(埼玉県在住・50代)
・水島でウインドサーフィンをしていたら途中で風がなくなり、3時間海で漂流した。(大阪府在住30代)
◇
惜しくもトップ5からは外れたものの、大健闘したのが
兵庫県(竹野浜海岸、須磨海岸など)や
福井県(竹波海水浴場など)。日本一美しいと言われる
長崎県の「高浜海水浴場」や、日本最古の海水浴場である
岡山県の「沙美海岸」の名前も挙げられた。
紹介できなかったビーチもまだまだあり、日本が東西南北、どれだけ海や絶景に恵まれた土地なのかが改めてよくわかる結果となった。
夏はまだまだ続く。知らないビーチに足を伸ばして、「俺のベストビーチ」のアップデートを狙ってみよう!