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③ 高速道路の正しい車間距離とは?



高速道路では、「車間距離」が原因で発生する事故も少なくない。

あおり運転はその代表的な例だが、あおり運転を取り締まる「妨害運転罪」が施行されて以降、「車間距離不保持違反」は厳しい取り締まりの対象になった。

道路交通法第26条では、「その直前の車両等が急に停止したときにおいてもこれに追突するのを避けることができるため必要な距離を、これから保たなければならない」と定められており、違反すれば取り締まりの対象となる。

しかし、条文では具体的な距離は規定されていない。

警視庁は「統計的には、車間時間2秒以内での事故は死亡事故を含む重大事故が多く、2秒以上離れていた時は大きな事故とはなっていないことが示されている」とし、「実験結果と統計的事実から車間距離は2秒が適切だとされている」との見解を示している。

2秒間の計り方としては、前を走る車が標識などの指標となりやすいものを通過した瞬間から、自分がその指標を通過するまでの時間を頭の中で計測する方法がおすすめだ。

④ 休憩時間の目安は2時間に1回



高速道路での事故原因で多いのは「追突」で、安全運転義務違反が9割を超え、なかでも「前方不注意」が抜きん出て多い。事故や違反を防ぐためにも、定期的な休憩を取ることはマストだ。

過労運転は道路交通法第66条第1項で禁じられている、立派な交通ルール違反である。

「眠気を感じたら休憩を取ることです。目安で言うならば、2時間に1回。ただ、眠気を感じたらそれ以下でも休憩を取ってください」(NEXCO東日本広報)。

アメリカの高速道路交通安全局などの調査によると、自動車事故のリスクは、7時間以上の睡眠をとったときと比べ、6~7時間の睡眠では1.3倍、5~6時間の睡眠で1.9倍、4~5時間だと4.3倍、そして4時間未満ではなんと11.5倍にもなることがわかっている。

早く目的地に着きたい気持ちもわかるが、眠気を感じたら最寄りのPAやSAで休憩を取ることを心がけてほしい。

運転中の隠れ脱水にもご注意を!


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