何か新しいことを始めたくなる夏。開放的な季節に、打ってつけの新作ウォッチを発見した。手掛けたのはスイスの新鋭ブランド「ノルケイン」。
巨匠ジャン・クロード・ビバーとともに開発した「ワイルド ワン」、その特別モデルがこれまた出色の出来なのである。
“100歳超え”の超老舗がひしめくスイスウォッチ界にあって「ノルケイン」は異端だ。創業は2018年、つまりは今年で創業5周年。にも関わらず、新作の期待値は並み居るブランドにも引けをとらず。その理由は、アイコニックなタイムピース「ワイルド ワン」に凝縮する。
初代ワイルド ワンは2022年に発表された。独立性を強く意識した家族経営、革ベルトを一切使わない動物愛護の姿勢など、それまでも強烈な個性を示してきたブランドの歩みをより加速させたスポーツウォッチ。その開発背景には、ひとりの大物が関与している。
彼の名は、ジャン・クロード・ビバー。ブランパン、オメガ、ウブロなど名だたるウォッチメーカーで名を馳せた巨匠が参加し、ともにスイスウォッチの未来を切り拓いたのだ。
ケースにはブランド独自のカーボン複合素材「NORTEQ(ノルテック)」を用い、圧巻の軽量性とタフネスを獲得。その重さはなんと従来のSSの約1/6、チタンの約1/3だというから驚きだ。ダイヤルにはスイスの山々を表現したブランドロゴをレーザーカットであしらい、ユニークかつスタイリッシュなビジュアルを纏う。
ブランドの革新性と信頼性は、大御所のお墨付きを得てさらなる高みへ。そしてその進化系として今夏、2つのスペシャルモデルがリリースされる。
まず1つ目は「ワイルド ワン スケルトン」。
自動巻き、200m防水、ケース径42mm。83万6000円/ノルケイン(ノルケイン ジャパン 03-6864-3876)
自動巻き、200m防水、ケース径42mm。86万9000円/ノルケイン(ノルケイン ジャパン 03-6864-3876)
精巧かつ涼しげなスケルトンダイヤルを備えた本作は、前出の独自素材ノルテックに加え、ラバー製のショックアブソーバーを備えるため耐衝撃性にも不安なし。
美しい海を彷彿とさせるターコイズブルーか、その海に隠れゆく神秘的な太陽を思わせるバーガンディか。どちらも、暑い夏の冒険心を刺激する。
自動巻き、200m防水、ケース径42mm。83万6000円/ノルケイン(ノルケイン ジャパン 03-6864-3876)
一方の「ワイルド ワン JP」は、“スケルトン”同様のケース構造で200m防水を誇るタフなスポーツウォッチながら、街にも馴染みやすいシンプルデザイン。
レーザー加工のダイヤルやノルテックケース、ケース左側面の「ノルケインプレート」、アニマルクルエルティフリーのラバーストラップといったアイコニックなディテールはそのままに、すべてブラック&ホワイトカラーで統一された。
ちなみに、今回のようにさまざまな色彩を表現できるのもオリジナル素材の恩恵。バイオ由来の原料を含む高性能ポリマー素材をカーボンと融合させることで、ノルテック製のケースは鮮やかで自由な発色を実現できるのだ。
破竹の勢いはおさまるどころか、いっそうの進化を期待させる。ぜひその腕で感じてみてほしい。
[問い合わせ]ノルケイン ジャパン03-6864-3876
www.norqain.com