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旅行が好きでウェディングプランナーにも興味があったため、高校卒業後は観光系の学科がある大学に入学。しかし、就活で壁に当たる。

「旅行、観光、どの企業にもハマらなくて内定が出ないんです。そんなとき、たまたまエージェントから紹介されたのがプルークスでした」。

当時は企業が運営するSNSの隆盛期だったが、自分はデジタルに弱いという自覚がある。しかし、ベンチャーマインドに惹かれ、あえて何の知識もない動画制作の世界に飛び込んだ。

「弊社は創業7年で約2000社のクライアントに対して6000本以上の動画を納品してきました。動画以外にもサイト制作、YouTubeチャンネル、SNS運営、最近は広告配信にもかなり力を入れています」。

真侑さんの仕事は企業の意向を受けて、動画のシナリオと演出を考えるというもの。それが通れば外部のクリエイターと共同して制作が始まる。

それぞれの課題を動画でいかに解決するかがポイント。

それぞれの課題を動画でいかに解決するかがポイント。


同じ採用動画でも解決すべき課題に応じて訴求方法が異なる。

同じ採用動画でも解決すべき課題に応じて訴求方法が異なる。


「契約しているクリエイターがたくさんいるので、演出の幅が広いのも弊社の強みです。大手代理店と違って間に介在する会社がないのでコストも半分以下。

また、私を含めたプランナーが商談から納品までずっと伴走するので、ゼネラリストにならなきゃというのを常に心がけています」。

真侑さんが作ったシナリオの一例。

真侑さんが作ったシナリオの一例。


ちなみに、パソコンの壁紙に使っている写真は鎌倉の海沿いをずっと歩いた際に撮ったものだという。

「夕日も富士山もすごくきれいでした」。

「夕日も富士山もすごくきれいでした」。


そんな彼女を推薦してくれたのは代表の松浦寛之さん。

「短い面接の中で『何事も根性でやり抜こう』という姿勢をすごく感じたのが採用理由でした。入社5年目ですが、半年ごとに伸びているのが見ていてわかります。

今、動画制作のチームが4ラインあって、去年からそのうちの1つのチームリーダーを任せているんです。あと、社員のモノマネが上手いのも含めてムードメーカーなので、忘年会や新卒の歓迎会などでもMC役をお願いしています」。

「でも、松浦さんのモノマネはめっちゃ難しい」と笑う真侑さん。

「でも、松浦さんのモノマネはめっちゃ難しい」と笑う真侑さん。


バスケ部では小中はキャプテン、高校は副キャプテンとしてメンバーを束ねてきた。現在はチームリーダーとして部下を束ねているわけだが、「こっちのほうが全然大変」だそうだ。

「でも、バスケで培った粘り強さ、突破力、とりあえずやるみたいな精神は生きていると思います。結局、バスケも仕事も人なんですよね」。

会社のメンバーと千葉でBBQをしたときに夕日をバックに撮った写真。

会社のメンバーと千葉でBBQをしたときに夕日をバックに撮った写真。


オフィスの一角には社員がお勧めの本を持ち寄るコーナーがあった。

これは真侑さんが買った本。

これは真侑さんが買った本。


「副題が『顧客視点で考えるビジネスの課題と可能性』というもので、自分の仕事に役立つかなと思って」。

著者は広告代理店と広告主、両方の経験を持つプロフェッショナルマーケター。

著者は広告代理店と広告主、両方の経験を持つプロフェッショナルマーケター。


休日の息抜きについても聞いてみた。

「お蕎麦が大好きなので食べ歩いています。よく行くのは老舗の蕎麦屋さん。東京だと浅草の『翁そば』がお気に入りです」

大正3年創業という老舗の味。

大正3年創業という老舗の味。


「暑い日に食べる熱いカレー南蛮も最高です。新宿の『楽庵』というお店のは出汁がしっかり効いているので、めっちゃ美味しいです」。

麺は蕎麦とうどんのどちらかを選べる。

麺は蕎麦とうどんのどちらかを選べる。


というわけで、取材を終えようとしたところ、真侑さんのデスクの上に印鑑とホチキスの針が入っているケースを見つけた。

「印鑑はいつでも押せるように持ち歩いています。最近はあまりないけど、以前は稟議申請でちょくちょく必要だったんです。ホッチキスの針も大事なときに切れますよね」。

目指すのは「用意周到な女」とのこと。

目指すのは「用意周到な女」とのこと。


ありがとうございました。

では、最後に読者へのメッセージをお願いします。

太ペンで力強く書いてくれました。

太ペンで力強く書いてくれました。


[取材協力]
プルークス
https://proox.co.jp/

石原たきび=取材・文

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