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そんな“遊びの天才”である橋本が描く理想の大人像は意外なものだった。それは“普通の大人”。

「恥ずかしい話ですが、若い頃は世間一般でいうところの普通の生活が格好悪いと思っていたんです。亡くなった父がそういう人で、就職をして結婚して家族を持ってという。

でも自分も年齢を重ねて家族を持つようになったら、社会の中で生きるすべての人たちに対してリスペクトの気持ちが湧いてきました。

人生の岐路に立つたびに自分なりに正しいと思うことを選択し、人生を歩むことって当たり前だけど当たり前のことではない。それってすごく尊いですよね。

あれだけ嫌だったのに、今ではいつかは父親のようになりたいって思っています。もちろん、まだ程遠いですけど」。

好奇心のアンテナは、昔と変わらず誰よりも敏感で高い。人生という名の“エベレスト”の頂上を目指し、遊びも仕事もいっさい妥協せず、誰よりも楽しみながら歩みを進める。

山頂にたどりつく頃には、橋本は理想の男性像になっていることだろう。エベレストと同じくらい、大きくて偉大な男だ。

橋本達史の10問10答

Q1. いまハマっている物は?
プロダクト、音楽、洋服……、もの作り全般。

Q2. 気持ちいいと思う瞬間は?
バイクに乗っているとき。

Q3. 最近、ココロを動かされた音楽は?
「新しい学校のリーダーズ」の楽曲。

Q4. 「老けたな」と思う瞬間は?
夜のイベントの最中に眠くなるとき(笑)。

Q5. 身体のためにしていることは?
新極真会塚本道場に通っています。

Q6. 子供の頃の夢は?
都会のダンディーな男。

Q7. 最近買ったお気に入りは?
「ベスパ」のセイ ジョルニ。

Q8. 一日が3時間増えたら何をする?
プラモデルやジオラマ作り。

Q9. 朝と夜のルーティーンは?
朝はコーヒーを飲むこと、夜は玄米酵素を摂取すること。

Q10. 疲れたときにしたいことは?
ヨギボーに倒れ込む(笑)。
株式会社 エベレストジャパン 代表取締役 橋本達史●1968年生まれ。茨城県出身。日本の音楽&クラブシーンの草分け的存在。90年代よりDJとして活動し、イベントを主催するなど多くの場で活躍。現在はコスメブランド 「エベレスト」をプロデュースするなど、持ち前のクリエイティビティをジャンルレスで発揮している。


山本雄生=写真 オオサワ系=文

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