タフでシンプル、でも奥深い。エターナルな魅力がたっぷりなだけに、デニム選びは難しくも面白い。で、「ジャパンブルージーンズ」という選択肢。日本らしい繊細な作り込みが、デニムのある毎日をもっと気持ち良くしてくれる。
シルエット、生地、細かい仕様など、デニム選びにおいて正解は当然ひとつじゃない。ひとつじゃ逆に、つまらない。
例えば「ジャパンブルージーンズ」が誇るセルヴィッジジーンズは、いわゆる“耳”のついたオーセンティックなデザインを踏襲。テキスタイルメーカー発のブランドだけに、デニム生地の開発にも並々ならぬ情熱を燃やす。
王道を踏まえながらも、新たな領域へ。そんなポジティブマインドは「スタイリッシュなシルエットと快適なはき心地を両立」するというブランドテーマにも表れ、セルヴィッジジーンズにて有言実行された。
さて、シルエットと聞いてまず思い浮かぶのは、ワイドかスリム、テーパードかストレート……といった、いつだって目に入る“太さ”のことだと思う。ただし、今作はもう一歩踏み込んで提案。ウエスト回りのバランスを整えることで、とことんきれいなシルエットを約束する。
従来、ほとんどのデニムは“直ベルト”という直線的なウエストベルトの仕様だ。それに対してジャパンブルージーンズでは、ウエストや腰回り、ヒップのパターンをゼロから見直し、独自の立体カーブ構造を採用。その結果、人体の曲線に沿った洗練のフィッティングを実現した。
腰回りの美しさと快適さは、とりわけタックイン時や座った際に実感できるもの。ぱっと見では気付きにくい部分にまで徹底したこだわりは、きっとデニム好きの食指を動かすはずだ。
1万9800円/ジャパンブルージーンズ(ジャパンブルージーンズ児島店 086-486-2004)
しかも今回、従来のストレートシルエットに加えてルーズフィットが仲間入り。股上とヒップのバランス、テーパード具合を調整することで、ただ太いだけじゃないモダンな1本と相成った。
趣深い経年変化などデニム本来の味はそのままに、細部がアップデートされた新定番。こんなデニムとなら、末長くいい関係が続けられそうだ。
[問い合わせ]ジャパンブルージーンズ児島店086-486-2004www.japanbluejeans.com