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「友人との絆を思い起こさせる一足です」

おっくんさんのエア ジョーダン史を語るうえで欠かすことのできない「シカゴ」と「ロイヤル」。この並びと来たら、もう一足はもちろん……?



「ブレッドといきたいところですよね(笑)。確かに、ブレッドも大好きですが、最後の一足はまたちょっと違う観点で選ばせてもらいました」。

おっくさんが取り出したのは、誰もが見覚えのあるコラボモデル。



「ちょっと意外と思われるかもしれないですけど、ご存知、トラヴィス・スコットとのコラボです」。

アメリカを代表するラッパーにして音楽プロデューサー、トラヴィス・スコット。ナイキとトラヴィスとの蜜月関係はもはや誰もが知るところで、毎回リリースされるモデルは即完、即プレ値という流れが確立してしまっているほどだ。

反転させたスウッシュロゴや彼が創設したレコード会社、カクタスジャックレコードのロゴはもはや代名詞である。



「以前、友達と協力し合って、手に入れづらいモデルの情報などを共有していました。数あるモデルの中でも、やっぱりエア ジョーダンは人気で、誰もが欲しいと思うじゃないですか。

ですけど友達が、『俺はダンクをコレクションしていくから、持っているエア ジョーダンはおっくんに譲るよ』と言ってくれて。なので、一般的にはよく知られたコラボではありますが、僕にとっては友人との絆や、エア ジョーダンコレクターとしての新たな想いというか“覚悟”を抱かせた一足でもあるんです」。


おっくんさんの想いを聞くと、入手するまでのストーリーや人との繋がりが重要なのだと気付かされる。さぁ、あなたは墓に入るとき、どのスニーカーを持っていく?

佐藤ゆたか=写真 菊地 亮=取材・文

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