世界限定500本。自動巻き、38.5mm径、SSケース(ローズゴールドプレート)、カーフレザーストラップ。31万9000円/フレデリック・コンスタント(フレデリック・コンスタント相談室 0570-03-1988)
もとより少ない男の装飾具。着用するアイテムの点数が必然的に少なくなる夏ゆえに、腕元に対する比重は決して小さくない。
そんな夏の装飾を腕時計1本で乗り切ろうとする同輩もいることだろう。となれば、その腕には、意義のあるモデルを選びたいもの。
フレデリック・コンスタントは、老舗が名を連ねるスイス時計界において、1988年創業と比較的若めのブランドであるが、“手の届くラグジュアリー”を掲げる実直で革新的なウォッチメイキングで多くのユーザーから支持されている。
その最新モデル「クラシック プレミア」が、夏の装いに相応しい理由に迫る。
立体感のある文字盤が、コーデに奥行きをもたらす
夏はあれこれと着飾ることなくシンプルに装いたいオーシャンズ世代としては、白シャツ&デニムといったカジュアルコーデは外せない。
最良の素材には、最低限の味付けでOK。といった和食のメソッドではないが、素材のいい白シャツ&デニムが選べれば、あとは、上質な塩を振るだけでいい。
その“上質な塩”にあたるのが、フレデリック・コンスタントの新作「クラシック プレミア」だ。
ともすると平坦に見えてしまいかねない、白シャツ&デニムといった夏の装いに対して、その立体感で、奥行きを与えてくれるのだ。
そのダイヤルをよく見てみよう。
時計ファンなら萌えてしまうのが、奥行がある文字盤のレイアウトだ。文字盤の淵に向かってカーブするボンベダイヤル。その上にクラシカルな時計によく見られるローマン数字のアワーマーカーは、アプライド(植字式)を採用しており、文字盤の上に3Dさながらそそり立っているのがわかる。
31万9000円/フレデリック・コンスタント(フレデリック・コンスタント相談室 0570-03-1988)
またアワーマーカーと時針が周回する中央のサークルが1段掘り下げられており、そこには、網目状のギョーシェ装飾が施されているのだ。
夏の強い日差しを受けると、それらがくっきりと影を作り出し、コントラストそのものを楽しめる。
光と影を腕元のわずか4cm四方に満たない世界で堪能できるわけだ。
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