「マリブサンダルズ」。聞くからに旅情をかきたてる名前は、ブランドがカリフォルニア州・マリブで生まれたことに由来する。ウェルネスライフを実践するローカルサーファー、ケヴィン・オニールによって2015年に立ち上げられたご当地ブランドだ。
代表作「キャニオン(CANYON)」に見られるようなメキシコの伝統靴「ワラチ」から着想を得た編み上げが、実にアイコニックかつグッドセンス。
かつてカリフォルニアのサーファーたちは、いい波を求めてメキシコを訪れた。そして、彼らが好んで手にした土産物のひとつがワラチだった。そんな実際のカルチャーをなぞっているだけに、マリブとメキシコのデザイン的マッチングにも説得力がある。
カリフォルニアらしさだって当然、マリブサンダルズの魅力だ。海でも山でも、そして街でも。各々のフィールドでシームレスに楽しめる機能性&ルックスは、とことん開放的でクラス感もある。
動物性の素材を一切使わない姿勢でも、カリフォルニア的SDGsマインドを感じさせる。なかでも今回は、より“ご当地感”のあるモデルにフォーカスしたい。
「サンダーバード」1万7600円/マリブサンダルズ(シードコーポレーション 054-282-2112)
まずは、スリッポン型の編み上げタイプ「THUNDERBIRD(サンダーバード)」。前述の“ワラチ”を進化させたブランド特有の流れを汲みつつ、アッパーには特徴的な編み柄が表れる。
これこそサンダーバードの正体。北米ネイティブアメリカンの神話に登場する、伝説の生物をモチーフとするのだ。
稲妻が走るようにバイカラーで編み分けられたヴィーガンレザーアッパーが、厚めのクレープソールと調和。個性的なのにナチュラルな見た目も、足が疲れにくいクッション性も、そして北米の神話へ抱くロマンも、旅の相棒にふさわしい。
もうひとつが、いわゆるビーサンタイプの「SURFRIDER PLATFORM(サーフライダープラットフォーム)」だ。どこか懐かしい印象だが、何を隠そう‘70年代の南カリフォルニアのビーチをイメージソースとしている。
「サーフライダープラットフォーム」9900円/マリブサンダルズ(シードコーポレーション 054-282-2112)
ポリエステルのストラップとラバーソールを組み合わせたトングデザインには、陽気でクラシカルな雰囲気が充満。軽量な作りとポップな色使いは、夏の開放感をいっそう盛り上げるに十分だ。
しかも今作はモデル名の通り「プラットフォーム」へ、つまりは厚底仕様へとアップデート。より個性的に、より快適に。進化を遂げたサーフライダーで、サーフトリップなんていかがだろうか。
[問い合わせ]シードコーポレーション054-282-2112