「弊社の看板娘」とは…… 売ってそうで売ってない、ありそうでなかったオモシロ&お役立ち家電。そんなアイテムを年間100以上も発売している企業がある。
向かったのは秋葉原駅東口。
【写真20点】看板娘を写真でチェック ここから徒歩数分で目指すオフィスに到着した。
エレベーターで8階に上がります。
フロアを覗くとーー
看板娘、発見。
さっそくご登場いただきましょう。
「よろしくお願いします」。
こちらは制作部でデザイナーとして働く四宮美波さん。お生まれはどちらですか?
「大阪市内です。家は市営団地で、子供の頃は団地内で鬼ごっことかをして遊んでいました。あと、サーフィン好きのお父さんにいろんなサーフスポットに連れて行ってもらったのも楽しかったですね」。
長女を「美波」と命名したお父さん。
他に家族は大好きなお母さんと3つ下の妹。
みんな仲が良く、思いやりの気持ちも持っており、今でも自分の家族が理想の家族だという。
高校時代の美波さん(最前列の右端)。
「高校は3年間頑張った応援団がいちばん思い出深いです。体育祭が有名な学校でたくさんの人が見に来るので、その本番がハレの舞台になります。
ただ、幹部みたいな役職に就きたかったんですが、それが叶わなかったときは立てなくなるまで泣いてしまって。最終的にはど真ん中のポジションをもらって全力でパフォーマンスができましたけど」。
大学時代は梅田の立ち飲み屋でのアルバイトに明け暮れた。接客業が性に合っていたことと、おじさんの常連客から気に入られることなどから、非常に楽しい現場だったそうだ。
「『タッチ』のミナミちゃん?」「違うんですよー」というのが定番のやり取り。
大学卒業後は職業訓練校でデザインの基礎を学んだのち、1年半前に上京してサンコーに入社する。
「昔から絵を描いたり物を作るのが好きだったんです」。
1年半ということは、まだまだアシスタント的な感じかと思ったら、バリバリにデザインしていた。
ずらりと並んだパッケージ。
「たとえば、この『カラリ』も私が担当しました。少量の油でサクッと揚がるお一人様用フライヤーです」。
2022年9月の発売以来の人気商品。
「デザインをするうえで注意したのは、美味しそうなのはもちろん、パッと見てどんな商品かわかるようにということ。どんな写真を使うかを決めて、撮影をして、デザインに落とし込むところまで行います」。
テレビ東京の『ガイアの夜明け』で密着取材されたこともあり、現在までに約9000個売れているそうだ。
これまでにデザインを担当したパッケージの一部。
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