「弊社の看板娘」とは…… 約2000年の歴史を経て、現在も進化を続ける日本酒。
国内の消費量は低迷しているというが、海外での人気と需要は高まっており、とりわけ高級酒マーケットは注目を集めているという。
今回訪れたのは、代表の夢を託して“究極”の高級日本酒を開発した企業。
都営大江戸線の六本木駅にほど近いビル。
【写真20点】「高級日本酒をPRする看板娘」を写真でチェック エレベーターで4階に上がると、そこはお洒落なシェアオフィスだった。
受付担当の女性が常駐するエントランス。
そして、ワークスペースはアートとデジタルをテーマとしたデザイン性の高い空間である。
看板娘、いますかね。
いました。
では、ご登場いただきましょう。
「よろしくお願いいたします」。
こちらは日本酒ブランド「MINAKI」を展開するREBORNで働く土肥(どひ)加奈さん。広島県で育ったそうだが、どんなところですか?
「海が近くてタコが特産みたいですが、地元の人はそれほど食べませんね。あと、うちの実家がある地域はびっくりするぐらい田舎で、周りは田んぼばっかりです」。
家と田んぼとお父さん。
お父さんは会社員だが、土日には自分たちが食べる分のコメ作りを始めとする農作業に勤しむ。加奈さんもよく手伝っていたそうだ。
2歳ぐらいのクリスマスにお兄さん、お姉さんと撮った写真。
「とにかくスポーツが好きな子供で、小学校時代はバレー、中高はバスケに打ち込みました。すぐ調子に乗る性格なので、顧問によく怒られていた記憶があります」。
印象深いのは小学校のときに出会った先生。「いちばん怒られたし、いちばん気にかけてくれた」という。
その先生の影響で将来は教師になると決めて、大学は教育学部に進んだ。バスケはまだ続ける。
バスケ部メンバー(横向きに寝転がっているのが加奈さん)。
遊びもバイトも充実した日々だったが、2年生の時に海外ボランティアで行ったフィリピンのセブ島での体験が進路を変えることになる。
「子供が好きということもあって応募したんです。貧富の差のことも知っていたので、何か力になれればなんて思いながら臨みましたが、お金や食べ物が十分じゃなくても、みんなすごく楽しそうに生きているんですよ。私たちより幸福度が高いんじゃないかって。本当に衝撃を受けて、いろんな価値観が変わりました」。
マザーテレサ修道院が運営する孤児院で食事のサポートをした。
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