「弊社の看板娘」とは…… 前回に引き続き、今週の舞台も新宿・歌舞伎町。
読者の中には、ふだん赤い一番街入口のアーチが青色に変わっているのを目撃した方もいるかもしれない。
これを企画したのは「東急歌舞伎町タワー」の事業者である東急と東急レクリエーション。
タワーの開業に先立ち、地域との連携のために企画したプロジェクト、「KABUKICHO BLUE FESTIVAL ~歌舞伎町が、みんなの“好き”で染まる~」の一環で行われた。
期間は4月6日から4月27日までだった。
【写真20点】「歌舞伎町のホテル看板娘」を写真でチェック というわけで、向かったのは話題の東急歌舞伎町タワー。
地上48階、地下5階の中に映画館、ライブホール、レストランなどが入っており、上階部分では2つのホテルが営業を開始した。
すっかり歌舞伎町に馴染んだ感もある。
そして、2つのホテルとは歌舞伎町を遊びつくす拠点を目指す「HOTEL GROOVE SHINJUKU, A PARKROYAL Hotel」とラグジュアリーさを追求した「BELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotel」だ。
宿泊スタイルや観光内容に応じて異なる個性を売りにする。
さっそく、エレベーターで17階のレストランフロアに着くとーー。
何やら仕事中の看板娘の姿を発見。
では、ご登場いただきましょう。
「よろしくお願いいたします」。
こちらは、2つのホテルの広報担当として開業準備を進めてきた新宿東急ホテルズの齋藤さやかさん。
最初に案内されたのは「JAM17」というイタリアンスタイルダイニング。しかし、店内に入る前に面白いコーナーを見つけた。
「このホテルが建っている場所は、もともと新宿ミラノボウルなどが入ったエンタメビルだったことから、それをモチーフにした空間を作りました。床もボウリングのレーンと同じ長さなんですよ」。
ほんとだ、言われないと気付かない。
レストラン自体も本気度が満々だった。
「オープンキッチンの中央に設置した石窯でお肉やお野菜のグリルを召し上がれます。シェフによれば、400度まで達する高温で、旨味をぎゅっと閉じ込めるんです」。
埼玉の石窯工房まで行ってサンプルを見学したという。
さらに、バーカウンターの天井から吊り下げられたオブジェは新宿で実際に使用されていた街灯を使ったアートで、作品名はそのまま「新宿」。ちなみに、このタワー全体で26名のアーティストの作品を展示しているそうだ。
そう、このホテルは館内全体が美術館のような空間だった。
この空間のために作られた西野 逹氏の作品。
まだある。
「BELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotel」のロビーには澤村澄子氏による「いろは歌」というタイトルの墨で書いたアートが飾ってあった。
昨年、第73回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した気鋭の書家。
圧巻は両ホテル共通のエントランスで目に入った篠原有司男氏の「オーロラの夢」。幅10m、高さ1m80cmの大作だ。
グローブに絵の具を浸して描く「ボクシング・ペインティング」という画風。
アートを堪能したところで、満を持して客室もご案内いただいた。まずは、「HOTEL GROOVE SHINJUKU, A PARKROYAL Hotel」から。
「こちらはエンタメ性を押し出しているため、その一環として期間限定でエヴァンゲリオンとのコラボレーションルームをご用意しました。オリジナルグッズやコラボレーションメニュー、スペシャルムービーなどでアニメの世界観に浸ることができます」。
白根ゆたんぽ氏が5人のパイロットを描き下ろした(こちらは渚カヲルくんルーム)。
ん? エレベーターホールにロボットみたいのがいますが?
「これもエヴァンゲリオンとのコラボ企画です。期間中はこのロボットで客室に朝食やアメニティグッズを届けようと思っています。エレベーターにもこの子たちが自分で乗るんですよ」。
自律走行型デリバリーロボット「Relay」とのコラボ。
1年前までは渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで、ハウスキーピング、レストラン、客室予約、レベニューマネジメントなどを担当していたさやかさん。
開業にまつわるリリース作りやメディア、カスタマー向けのPR業務は初めてだ。
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