サンプル用のタイルや壁紙などのカタログが充実。
画一的な部屋ではなく、購入者の意向に沿った満足度の高い提案ができる。
建築士がリノベーションのアイデアをイラストで表現。
もうひとつ、由佳さんの重要な仕事はリノベーションの進捗を写真に収めて完成まで見届けること。
「完成したときの見せるお客様の笑顔がいちばんうれしいです。感謝の言葉というよりは表情。希望通りの内装が完成した場合、室内に入ったときに目がキラキラ輝いているんです。頑張って作ってよかったなと思います」。
たとえば、都心の古い家を一度骨組みだけにし、フルリノベーションした事例。購入者と建築士が綿密に打ち合わせを重ねた結果、以下のようなビフォーアフターとなった。
築50年を超える日本家屋がーー。
購入者の暮らし方に合わせたオリジナルの造作キッチンや造作壁面収納が完成。
「さらに、『こんな暮らし方ができたら素敵だな』という想いを乗せたリノベーションVRを作ったり、完成後は施工写真とともにインスタライブや動画配信もしています」。
板橋区内の戸建てをリノベーションする様子。
「ここは、過去に弊社でお家を購入されたお客様が、数年後にご親族の家を売却、ご縁があって弊社で買い取らせていただきました。リノベーション後は、話題のウルトラファインバブルの給湯器や各所に最新設備を導入したおしゃれなお家になる予定です」。
ちなみに、マンションの床を剥がすこともあるそうだが、階下のお宅に影響はないのだろうか。
「マンションの床下はコンクリートの上に木の板を組んで作るんです。私は『秘密の空間』と呼んでいます」。
ほうほう、こうなっていたのか。
仲介業者は売ったらおしまいだが、価値住宅では販売後も維持管理に携わる。購入時の履歴や建築書面を保管しているので、いざ売りたいとなったときにそれらの情報があると助かるという。社是に「買うは一瞬、住むは一生」を掲げる所以だ。
そんな彼女を推薦してくれたのは同じ支店で働く上司の山本雅人さん。
「とにかく感動するのは、お子さんをあやすのが抜群に上手いということ。お客様との打ち合わせでパパやママに構ってほしくてぐずるケースもありまして。
でも、由佳さんは子守り役として、一緒に絵をかいたり、動画を見たりしながら、ご両親の目が届く範囲内で遊ぶように心がけてくれます」。
「もともと写真が好きなので感性も鋭い」と山本さん。
そして、由佳さんの趣味は一眼レフカメラで夜景を撮ること。とくに歩道橋の上から見える人と車がごちゃごちゃしているシーンが好きだという。
人と車がごちゃごちゃしている渋谷の駅前。
山本さんが続ける。
「彼女は事務職ですが、物件のプランも考えたり新しい建材を探してきたりもしてくれます。支店の中ではいちばん年下なので、若い感覚はありがたいですね」。
もうひとつの趣味は植物を愛でること。オフィス内にも自身が購入した植物を飾っている。
右から順にクワイズモ、ワイヤープランツ、どんぐり、アスパラガス。
「クワイズモはさつま芋の仲間で水耕栽培。どんぐりはこのまま順調に育てば実が成ります。アスパラガスはふさふさの葉っぱで室内のインテリアにもぴったりですね」。
なお、価値住宅では板橋宿不動通り商店街の賑わいにも貢献している。
空き店舗が増えていく中、昭和時代の賑わいを取り戻すため、価値住宅の代表を含めた男性数人が決起。牛乳屋だった店舗を2019年に改装してイベントなどに利用しているのだ。
商店街のイベントでは子供のためにお菓子のつかみ取りを実施。
中古住宅をリノベーションすることの魅力と商店街に寄り添う営業姿勢がよくわかりました。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
カフェでコーヒーを飲みながらの相談も可能とのこと。
[取材協力]価値住宅https://kachi-jyutaku.co.jp さがつく
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