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2023.05.11

ライフ

商店街に賑わいを取り戻す看板娘が、価値ある中古住宅を探す人の悩みを解決していた


「弊社の看板娘」とは……

都会で家を買おうと思っても、新築は予算的になかなか手が出ない。そんなときは「中古物件のリノベーション」という選択肢がある。

向かったのは都営三田線の板橋区役所前駅。板橋は正直、地味な印象が拭えない区だが、今年1月に日本経済新聞社が実施した「SDGs(持続可能な開発目標)先進度調査」では全国8位、都内1位に輝いている。

駅からほど近い板橋宿不動通り商店街。

駅からほど近い板橋宿不動通り商店街。


【写真20点】「中古リノベの悩みを解決する看板娘」を写真でチェック 

板橋宿は江戸四宿のひとつとして由緒ある宿場街で、昭和初期は大勢の人で身動きができないほどの賑わいを見せていたという。

商店街の目玉は毎月第三日曜日に開催される朝市(写真は昭和時代の風景)。

商店街の目玉は毎月第三日曜日に開催される朝市(写真は昭和時代の風景)。


というわけで、お邪魔したのは「さがつく Craft&Cafe」。ここで美味しいコーヒーとシフォンサンドをいただく。

コーヒーは区内の障害者施設、小茂根福祉園が焙煎したオリジナルブレンド豆を使用。シフォンサンドは季節に合わせた食材を使って月替わりで出している。

4月のサンドは生クリームの上に半日煮込んだレモンソースをかけた「キウイとレモン」。

4月のサンドは生クリームの上に半日煮込んだレモンソースをかけた「キウイとレモン」だった。


もちろん、「ごちそうさまでした」で終わりではない。カフェの奥に注目してほしい。

何やら事務所っぽいスペースが。

何やら事務所っぽいスペースが。


扉を開けて中を覗くとーー。

看板娘を発見。

看板娘を発見。


では、ご登場いただきましょう。

「よろしくお願いします」。

「よろしくお願いします」。


こちらは「家は買った後が大事」という理念のもと、長く住み続けるためのメンテナンスや維持・管理を行う価値住宅の社員、石井由佳さん。

同社には都内に3つの本社、支店があるが、由佳さんはここ、カフェ一体型の「さがつく Craft&Cafe支店」に勤務している。

生まれ育ったのはお米の産地、新潟県村上市。

「新潟といえばコシヒカリが有名ですが、じつは南魚沼、佐渡島、そして村上市の岩船米の3種類があります。それぞれお米の粘り気や甘さが違うんですよ」。

1歳の頃の由佳さん(2つ上のお姉さんとともに)。

1歳の頃の由佳さん(2つ上のお姉さんとともに)。


村上市では戦国時代にお城が建てられ、お殿様に献上したという塩引き鮭も名産だ。

その製法は100種類以上あり、身、頭、内蔵、中骨、皮、すべてを味わい尽くす。

その製法は100種類以上あり、身、頭、内蔵、中骨、皮、すべてを味わい尽くす。


もともと音楽が好きだった由佳さんは小学校高学年時代に「Aqua Timez」というロックバンドに夢中になり、県内で開催されたライブにも足を運んだ。

「その時に感じたのは、バンドも輝いているけど音響や舞台の照明もすごいということ。泣いちゃうほど感動して、将来はアーティストを引き立てる裏方の仕事に就きたいと決めました」。

こうした経験から高校卒業後は音楽の専門学校で技術を学び、県内の音楽業界に就職。しかし、上京して就職したのは不動産業の「価値住宅」だった。

現在の支店で任されているのは事務と広報。さらに、中古住宅のリノベーションに特化した不動産ポータルサイト、「さがつく」の運営にも携わっている。サイト名は「さが」して「つく」るに由来。

「都心で設備も内装もきれいで駅近の物件は、必然的に値段が跳ね上がってしまいがち。

そこで、『さがつく』では都心の比較的築古のお家にフォーカスを当てて、リノベーション前提で掲載をしています。他の不動産情報サイトと違って、物件とリノベーションプランの合計金額を掲示しているのが特徴ですね」。


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