改装ではプールの床面の古くなったタイルもすべて取り替え、鮮やかなカトレアのモザイクが浮かび上がった。
▶︎すべての写真を見る 1年以上にわたり全館休業し大改装を敢行した、ハワイの大定番ホテル「ハレクラニ」。
客室の壁紙には、あえてラインを少しずらしたストライプ模様を描くことで奥行きを表現。視覚効果で以前より部屋が広くなったように感じられるから不思議だ。
ベッド横の給電ポートには高速充電可能なUSB-Cタイプを採用。トイレにはシャワー機能が備わった。
伝統のカラーコンセプトである「セブン・シェイズ・オブ・ホワイト(七彩の白)」も健在。木目調の家具やブルーのベッドスローと相まって非常に落ち着く内装となっている。
環境に優しいリニューアルポイント。
館内のアート作品を担当作家がその弟子に引き継ぐなど、「次世代につなぐ」がコンセプト。
特に注目すべきは、かつてハレクラニのシンボルツリーだった樹齢129年のキアヴェの木。2016年に倒れてしまったが、今回館内のアートを担当したジョン・コガの手により、花台として復活。
アートにアップサイクルされ、ロビーに展示されている。
ダイニング「ハウス ウィズアウト ア キー」も什器を一新し、屋外バー「アールズ」を新設。カヴェヘヴェヘやテーブル97など、ハレクラニの歴史を感じさせる名前のカクテルが揃う。
ハワイ語で「天国にふさわしい館(ハレクラニ)」の名に恥じることなく、100年以上の年月を感じさせない美しさを体感できるだろう。