大学卒業後は大手の人材派遣会社に就職。キャリアカウンセラーとして約1年半働いた。
「そこを退社したのちに、縁あってGunosyに転職したんです。最初の配属は広報でしたが、その後、採用広報→人事と職種転換をしながら、オウンドメディアや新卒採用の立ち上げなどさまざまな経験を積ませてもらえました。
弊社は情報キュレーションサービスのグノシーを始めとするメディア事業を展開しており、データ分析やアルゴリズム開発面が他の企業よりも強いんです」。
累計ダウンロード数6000万を超えるメディア事業のひとつ、Gunosyのトップ画面。
そこから人事としてエンジニア採用の専任担当を経て、現在は4人の役員の秘書として日々のスケジュール調整、会食や手土産の手配に加え、役員報酬などを諮問する委員会の事務局業務なども担当している。
大量に届く封筒を開けるのに便利なレターカッター。
「秘書は柔軟性が命。ルーティンの調整業務以外でも、常にアンテナを張って流行の先端をキャッチするように心がけています。投資、新規事業など、役員の仕事領域に合わせた知識も日々勉強中です」。
役員によってキャラクターが違うため、この類の予定はこの時間帯に組んだほうが良いといったことも、一緒に仕事をするうちに感覚的に理解して調整している。
「秘書歴は2年半ですが、Gunosy歴は丸6年。秘書になる以前から役員の皆さんとのコミュニケーションが取れていたので、とても仕事がしやすいです。
『芽瑠さんにサポートしてもらえると心強い』と言われたときはうれしかったですね。この仕事を通して自分がサポーター気質と気付きました」。
芽瑠さんは文系畑を歩んできたが、業務の効率化を図るために理系の技術も貪欲に取り込もうとしている。そのひとつがChatGPTだ。
「いま、世の中的にも大規模言語モデルの有効活用が検討されています。個人的にも簡単なプログラミングのコードを書いて動かすことを実施していて、Gunosyにしかいない新しい秘書の在り方を模索中です。
取り組みのひとつとしてGoogle Apps Scriptというサービスでカレンダーと連携ができるので、そのためのコードをChatGPTに書いてもらって展開する、という検証をしています」。
秘書業務の生産性が上がることは役員の生産性にもよい影響を及ぼす。そうした観点から今年に入ってから試行錯誤を続けているという。
まだ手探り状態だが「新しいものにはとりあえず乗っかることが大事」と芽瑠さん。
なお、Gunosyは浦和レッズのスポンサーをしている。
「レッズ戦は会社の人とよく観に行っています。社員と一緒にビールを飲みながら応援するのが楽しいですね。観戦後に居酒屋で祝勝会をやるんですが、サッカーに詳しいマニアックな人が多いので、相当盛り上がります」。
J1リーグで現在4位と健闘中。
また、Gunosyでは気分やシーンに合わせてお茶を選べるムードペアリングティー「YOU IN」のオンライン販売を2021年から開始した。
母の日の贈り物にぴったりの期間限定商品もある。
「ARIGATO! For YOU フラワーギフトセット」(デザインコースター付き)。
リモートワークが多かった時期はお家カフェの充実に注力した。お気に入りは「マウントハーゲン」というドイツブランドのオーガニックコーヒーとはちみつ紅茶。
「コーヒーが好きなので、ほかにも常時数種類の豆を揃えていますが、マウントハーゲンはフレーク状でお湯を注ぐとすぐに溶けるんです。仕事の合間に手軽に飲めます。はちみつ紅茶は一包3kcalしかないのに濃厚な甘さが特徴。初めて飲んだときは感動しました」。
いずれも秘書のお眼鏡にかなった商品。
Gunosyではコミュニケーションツール「Slack」上にさまざまなクラブのチャンネルがある。
芽瑠さんはバンド部でボーカルとキーボードを担当。演奏する曲はJ-POPからアニメの楽曲まで幅広いという。
昨年末にもスタジオを借りてみんなで演奏を楽しんだ。
そんなアクティブな看板娘を推薦してくれたのは、同じCEO室の鈴木早百合さん。
「私は広報で、芽瑠さんは役員秘書という業務内容です。各種の調整も秒速だし、役員からの評判もかなりいいですね。
先日、プロゴルファーの西村優菜さんとスポンサー契約を締結したんですが、記者会見の司会も上手でした。あと、明るくて飾らない性格なので、芽瑠さんがいる飲み会は絶対に2次会、3次会と続きます」。
CEO室を支える2人。
ここで、芽瑠さんが言った。
「あ、もう16時を回りましたね。ビールがお好きなら各社共用のワークスペースがあるラウンジに行きませんか?」。
ビールは好きなので、とりあえず参ります。
国内外の800カ所以上でフレキシブルオフィスを運営するWeWorkのラウンジ。
「ここでは16時から20時限定で6種類の生ビールが飲み放題なんです。もちろん、退勤申請をした後でということですが」。
一番搾り、プレミアムモルツ、ヒューガルデンなどのサーバーが並ぶ。
Gunosyでは曜日ごとにワイン、肉、ピザ、日本酒といったテーマを設定。自由参加で新卒社員も含めて部署の垣根を越えた交流が行われている。
つまみは仕事や趣味の話。
また、最近ハマっているのが韓国グルメ。時間があれば新大久保を訪れる。
「『モダン韓食堂』というお店のサムギョプサルが最高なんですよ。普通、サムギョプサルといえば豚肉ですが、ここではチャドルバギと呼ばれる牛アバラの霜降りの牛肉を使っています。お店の外観もかわいくておすすめです」。
2021年にオープンするや、一躍人気店に。
韓国の有名食品メーカー、「bibigo」のふりかけ海苔についても絶賛する。
「醤油と胡麻油の風味が利いていて、サクサクとした食感も伴ってとても美味しいです。これをかけるだけでご飯が進みます。パッケージが大好きなパク・ソジュンなのもテンションが上がるんです」。
ハリウッド初進出となる映画、『ザ・マーベルズ』の公開が控えている俳優を起用。
というわけで、いろいろとありがとうございました。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
「逆境に熱狂」、いい言葉じゃないですか。
[取材協力]Gunosyhttps://gunosy.co.jp