タイヤのゴムはナマモノ。自然に劣化する
鹿田さんいわく、運転中に鋭利なものを踏んで空気が抜けるパターンも多いという。
「落ちている釘を踏んでタイヤの空気が抜けることもよくあります。それに、タイヤのゴムはナマモノなので、時間が経てば切れたり乾燥したり、自然に劣化していきます。輪ゴムと同じです。
できればお金をかけたくないという気持ちもわかりますが、タイヤの点検や整備は重要です。するかしないかで、車のパフォーマンスや安全性が大きく変わってきます」。
タイヤ交換の目安は、タイヤの溝の深さを確認すればわかる。スリップサインと呼ばれる摩耗度合いを示す目印が出ていたら、迷わずタイヤを交換しておこう。
ちなみに、パンクやバーストの予兆はあるのだろうか?
「運転中にハンドルがぐらぐらしたらアウトです。路肩にすぐ車を止め、ロードサービスを呼びましょう。もちろん、そうなる前に点検してほしいと思います」。
SAは渋滞しがち! 高速に乗る前の給油は鉄則
そんなに多いトラブルなのか? と驚かされたのが、2位の「燃料切れ」だ。ガソリンスタンドが少ないうえに、時間に対する走行距離が長いため、燃料の減りが早いのも忘れてはいけない。
「ガソリンの残量を確認せず、高速道路に乗ってしまう人が意外と多いです。ゴールデンウィークのような連休はサービスエリアも混んでいるし、列をなしている場合もあります。待つのが面倒で“次のサービスエリアでいいか”と走り出し、渋滞にはまってそのままガス欠するということも、よくあるパターンです」。
鹿田さん自身も燃料切れは何度も経験があるという。
「ガソリンを入れるのは結構面倒じゃないですか。混んでいたら特に。次のSAでも大丈夫だろうと思う気持ちも分かりますが、その勘には頼らない方がいいと思います。
僕自身はメーターが半分を切ったら給油するようにしています。高速に乗るならなおさらです」。
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