最長で9日間の連休になる今年のゴールデンウィーク。最高の思い出を作りたいところだが、大型連休は車のトラブルがもっとも多いシーズンでもある。原因の多くは、点検や整備を怠ったことによるヒューマンエラーだ。
そこでロードサービスのJAFが公開している「GW中の高速道路における出動理由ランキング」をもとに、車の整備やカスタムを行うエスアンドカンパニー代表・鹿田能規さんに、旅行前に点検すべきポイントを聞いてみた。
特に久しぶりに車で遠出をする人は要注意だ!
| 話を聞いたのはこの人 エスアンドカンパニー 代表 鹿田能規さん 関西と関東に拠点を構えるエスアンドカンパニー。カスタムカー造りの第一人者として全国にその名を馳せる。www.s-company.jp |
最も多いのはタイヤのトラブル! 出動理由TOP5を発表
JAFがゴールデンウィーク中に高速道路に出動したトラブル上位5位はご覧のとおり。
詳しくはJAFのホームページを参照。
1〜5位の出動理由を見ながら、「どれもよくあることです」と鹿田さん。整備士として、たびたび遭遇するトラブルのようだ。
「車好きの人はシーズンごとに点検して部品を交換しますが、乗りっぱなしにする人が圧倒的に多いのではないでしょうか」。
その“乗りっぱなし”が原因で起きがちなのが、タイヤのトラブルだ。JAFのランキングを見ても出動理由1位は「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」で、全体の6割以上を占める。過去5年をさかのぼっても、いちばん多いのがこのトラブルなのだ。
出発前にタイヤの空気圧チェックはマスト
高速道路を走行中にタイヤがバーストしたりパンクする……。考えただけでも恐怖だが、何が原因なのだろう。
「原因はいろいろありますが、タイヤの空気圧不足が多いです。空気が足りないとタイヤは破裂しやすくなります。
タイヤの空気は一気に抜けるのではなく、じわじわと漏れるのです。知らない間に減っていることもよくあります。久しぶりに乗る車の場合は要注意。ガソリンスタンドで簡単に入れてもらえます」。
理想は1ヵ月に1度、タイヤの空気圧をチェックし充填すること。ガソリンスタンドの多くは空気充填機を設置しているので、セルフでもできるようにしておくと安心だ。ちなみに、推奨される空気圧は車種によって異なる。一般的には、運転席ドアの開口部に記載されているのでチェックしてみよう。
2/4