【写真32点】「ユーズドデニムを使った新スニーカーの正体」の詳細写真をチェック 世界中で大きな問題となっている衣類の大量廃棄。一説によると、世界で1年間に捨てられる衣類の量は約9200万トンにのぼるともいわれている。
廃棄された衣類が焼却されればCO2が排出されるし、埋め立て処分されれば土壌の汚染に繋がる。どのみち、環境汚染になるわけだ。
そこで、スニーカーブランド「スピングルムーヴ」は、廃棄予定だったユーズドデニムをアップサイクルして商品として蘇らせた。その取り組みと、生まれ変わったアイテムをご紹介しよう。
使用するのはアメリカで回収したユーズドデニム
今回アップサイクルされた生地の原点は、アメリカで廃棄物として大量にストックされていたユーズドデニム。
ショートパンツにするために大胆にカットされたものの、使用用途のないレングス部分や、ダメージが激しくて着られなくなってしまったものなどが大半を占める。
それらを、廃棄寸前にデニムを愛する日本人が引き取り、東京・足立区の工場にて、人の目で選別、洗浄、分解を行い、色合わせを施しながら、ユーズドデニムのパッチワーク生地へと再生させたのだ。
その生地を使って作られたのが、「スピングルムーヴ」の定番モデルのスニーカーをベースにした4型とサコッシュ。どれも色褪せやアタリ、汚れ、ほつれなどがあり、新品のデニムにはない、ヴィンテージならではの風合いが魅力だ。
「SPM-141U」
SPM-141U Denim 2万3100円/スピングルムーヴ https://www.spingle.jp
定番人気のローカットモデルを、ユーズドデニムを使ったパッチワーク生地でアップデート。アイレットにはあえてハトメをつけず、カジュアルな印象に。使い続けることで、デニムのほつれが楽しめるようになっているのもポイント。
「SPM-211U」
SPM-211U Denim 2万4200円/スピングルムーヴ https://www.spingle.jp
ベロクロテープタイプの定番モデル「SPM-211」をベースに、アッパーをパッチワーク生地にチェンジ。3本のベルト部分には、サボテン由来のヴィーガンレザー「DESSERTO」を採用したサステナブルな一足。通常の「SPM-211U」にはない、ロゴプリントつきの特別仕様。(5月発売予定)
「SPM-356U」
SPM-356U Denim 2万6400円/スピングルムーヴ https://www.spingle.jp
クラシカルなデザインとソフトな履き心地で根強い人気のミッドカットモデル「SPM-356」とユーズドデニムの組み合わせ。サイドには、デニムパンツを連想させるロゴ入りレザーパッチを配置。
「SPM-442U」
SPM-442U Denim 2万8600円/スピングルムーヴ https://www.spingle.jp
ミドルカットとササイドゴアの脱ぎ履きのしやすさでファンが多い「SPM-442」をベースに、ユーズドデニムとクラキング加工がされたカンガルーレザーを合わせて、よりヴィンテージな雰囲気に。オレンジのブランドタグとラインがアクセントになっている。
「SPM-113U」
SPM-113U Denim 1万2100円/スピングルムーヴ https://www.spingle.jp
パッチワーク生地のサコッシュは、ジャパンメイドにこだわるバッグブランド「WILDERNESS EXPERIENCE」とのコラボレーションだ。
表生地だけでなく、裏生地にも製造廃棄物から作られた再生生地「CORDURA ECO」が使用されている。取り外しできるストラップや、フロント&インナーに取りつけられた大小のポケットなど、細部にまでこだわりがつまった使いやすいバッグだ。
スニーカーに関しては、全てのモデルに耐摩耗性の高い「RUBEAR CNFソール」が採用されているため、長く愛用することができるうえ、修理もできる。気に入ったものを長く愛用できるということが、いちばんのサステナブルになるのかもしれない。
[問い合わせ]スピングルムーヴhttps://www.spingle.jp