舞さんは双子で、もう片方の弟とは幼稚園から高校までずっと一緒だったという。
生後100日のお祝い。
「幼少期は人見知りで、一人でお花の冠を作って遊んでいたそうです。幼稚園と小学校はキリスト教系だったので、毎週土曜日には教会に行ってお祈りしていました。うちはクリスチャンではないんですが、クリスマスなどの行事はいまも大事にしています」。
中学、高校時代を経て、東京の私立大学に進学。数学が得意だったこともあり、理工学部を選んだ。
「卒論テーマはヘリカルアンテナに関する研究でした。渦巻き状のアンテナを、どの角度にしたら一番精度が高い電波がキャッチできるかという内容ですね」。
一方で、ラグビー部マネージャーとしても4年間を務め上げた。練習時や遠征先でのサポートは大変だったが、一度決めたらやり遂げようという使命感があったそうだ。
卒業時にもらった同期や後輩からのメッセージ。
ここで、舞さんが言った。
「1階にマットレスや枕のラボがあるので、ご覧になりますか?」。
ぜひ、お願いします。
「MuAtsu Sleep Lab.」のエントランス。
昭和西川のロングセラー、MuAtsu(ムアツ)マットレスは半世紀以上も前に床ずれ防止用に開発され、機能性マットレスの先駆けとしてこれまでに多くの人の健康を支えてきた。
「独自の凹凸構造によって面ではなく、点で体を支えるという発想です。これによって理想の寝姿勢を保ち、質の高い睡眠へと導くことができます。こちらのラボでは体の重心位置を計測し、一人ひとりに最適なマットレスを提案します」。
すべては人間工学に基づいた設計。
MuAtsuマットレスの元となる、中の凹凸構造も見せてもらった。
おお、これが入っているのか。
「MuAtsuシリーズの開発が始まったのは1969年ですが、凹凸の大きさを決めるのに2年半以上かかっています。最適な幅と高さが決まったのちに1971年から販売を開始しました。
その後も改良を重ねて、いまでは販売当初から使用されている方のリピート率もかなり多いですね。まさに、孫の代まで愛用されるロングセラーです」。
和室に直に敷いてもOK。
MuAtsuシリーズは、マットレス以外に枕やクッションも展開。とくに最近は自分に合った枕がほしいという相談が増えているそうだ。
顔の角度を計測し、スムーズな呼吸へと導くオーダーメイド枕。
さらに、ベンチャー企業との共同開発で、AIを使って最適なマットレスと枕の組み合わせも提案している。
簡単なアンケートに答えて全身を撮影するだけ。
舞さんはPR・広報担当だが、外部向けのイベントにも積極的に関わっている。
「印象的だったのは完全に光を遮断した空間で視覚以外の五感を楽しむ『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』とのコラボイベントですね。暗闇の中を進んだのち、ゴール地点でMuAtsuマットレスによる極上の睡眠を体験していただくという内容で、ご好評をいただきました」。
暗闇 meets MuAtsu。
そんな舞さんを推薦してくれたのはラボのマネージャー、高橋富美子さん。御社の看板娘、いかがですか。
「PR・広報という立場ではありますが、ラボのことを気にしてよく覗きに来てくれます。さらに、たとえばウェブサイトの予約ページをこうした方がいいんじゃないかと伝えると、その反映もすごく速いんです。入社してまだ2年ですが、自社商品に関する知識も完ぺきで、広報として自分の言葉で伝えられる方ですね」。
「いつもニコニコしているので癒されています」と高橋さん。
ところで舞さん。最初から気になっていましたが、BGMの鳥のさえずりが落ち着きますね。
「これはハワイ、白神山地、屋久島など、世界各地のヒーリングスポットの自然音を収録したオリジナル音源なんです。奥のお部屋は川のせせらぎや沖縄のカエルの鳴き声など、夜に聞いていただくと体がリラックスモードになります」。
安らぎや心地良さを感じさせる自然の音が深い眠りへと誘う。
プライベートについても少し聞いてみた。旅行先で印象深かったのは意外にもラスベガスだそうだ。
「カジノでブラックジャック、ルーレット、バカラをちょっとやっただけですが興奮しました。ギャンブラーの気があるのかもしれません。宿泊したホテルも豪華ですてきな旅行でした」。
のめり込まないうちに引き上げたというカジノ。
また、お酒も好きで中でもお気に入りは赤ワイン。自宅には専用のワインセラーもある。
ルノアールの画像はジグソーパズル。
ありがとうございました。
では、最後に読者へのメッセージをお願いします。
枕とマットレス、見直してみます。
[取材協力]昭和西川www.showanishikawa.co.jp