OCEANS

SHARE

2023.04.14

ファッション

LAの新風「クレイ」から届いた新作スニーカー。“ズマ”の裏側に隠された裏話



カリフォルニアで2001年に誕生し、日本でもここ数年で勢力を急拡大。スニーカーブランド「クレイ」は、快適で上質なミニマルデザインを得意とする。でも、今回の新作はどうやらひと味違うみたい。

革靴のようなシンプルエレガンスに、スニーカーの軽快さがドッキング。それでいてLA発祥のブランドらしく、スケートなどのカルチャーシーンも背景に持つ。「クレイ」はさまざまな日常に寄り添うユーティリティタレントだ。



今春に発表された新モデル「ズマ」にも、毎日履きたくなるような魅力が充満。上質なレザーとメッシュ素材を組み合わせて、スタイリングしやすいシンプルで優しい1足に仕上がっている。

クレイの中ではスポーティーなデザインのズマ。2万8600円/クレイ(リーガルコーポレーション 047-304-7261)

クレイの中ではスポーティなデザインのズマ。2万8600円/クレイ(リーガルコーポレーション 047-304-7261)


2万8600円/クレイ(リーガルコーポレーション 047-304-7261)

2万8600円/クレイ(リーガルコーポレーション 047-304-7261)


ちなみにその優しさは、素材選びからも明らか。アッパーのメッシュにはプラスチックごみから作られたリサイクルマテリアルを用い、ライニングにはネオプレンを採用。地球にも履き心地にも考慮した、“見てくれ”だけじゃないホンモノだ。

そんなウマい話には、大体思いもしない“裏”があるもの。でも、ズマは違う。もっと気持ちいい裏が、ソールの裏に隠されている。



シンプルな表の顔に対して、ソールパターンはやや複雑。かかとや土踏まずなどパーツごとにセパレートされた刻みは、よくみるとそれぞれ形状が異なっている。

これこそ、オイシイ裏話。この特徴的なデザイン、実はブランドの本拠地であるカリフォルニア南西部の風景をインスパイアしているのだ。



波状にうねる砂漠、乾燥地帯のクラック、湿地に生息するヘビのウロコ……。凹凸によるグリップ力の向上はさることながら、ユニークデザインで西海岸スタイルを体現。あえて普段は見えない靴底で遊んだ点も、小粋でセンスフルだと思う。

この新しいスニーカーを履いて、この春はどこに行こう。どこで遊ぼう。日々の使い勝手だけでなく、そんな楽しい妄想も自然と膨らんでいくに違いない。


[問い合わせ]
リーガルコーポレーション
047-304-7261
www.regal.co.jp/brand/clae/

増山直樹=文

SHARE

次の記事を読み込んでいます。