泣く子も黙るロングボード界の伝説、ジョエル・チューダー。彼の創設したグラスファクトリー“LSD”の制服が凄いらしい。製作協力に名乗りを上げたのは、ご存じRHC ロンハーマンとディッキーズ。どうやらこちらも伝説級の出来栄えだそうで。
ジョエル・チューダーのグラスファクトリー。普段から波に乗らない人にはハテナの波が押し寄せるかもしれない。まずはその辺から明らかにしよう。
1976年にカリフォルニア州のサンディエゴで生まれたジョエルは、若干15歳で“王者”の栄誉を獲得。現WSLの前身であるASPのロングボード部門で最年少優勝記録を樹立し、以後も3度の世界タイトルを手にしてきた。
ライディングスタイルは、踊るように優雅で軽やか。サーフィンの本質である「様式」「文化」「歴史」を重んじたライフスタイルもリスペクトを集め、カルチャーの伝道師としても稀有な存在感を示す。
一方のグラスファクトリーとは、サーフボードの仕上げを担う工房のこと。樹脂とクロスを使って強度を高め、カラーリングを施し、ボード表面のバランスを整える。競技&デザイン面の出来を大きく左右する重要セクションだ。
常に本質を見落とさないジョエルはかつて、「いつかグラスファクトリーをオープンして僕たちにすべてを与えてくれたこの業界に恩返しをしたい」と語っていたそう。そしてその想いが、「ラミネーション サンディエゴ(LSD)」にて結実。ジョエルの地元サンディエゴに創設された“LSD”には、世界一の名匠とも言われるアレックス・ヴィラボロスラらが在籍する。
前置きが長くなってしまったが、ここからが本題。ジョエルの工房“LSD”で働くスタッフのために、その精神性に共鳴したRHC ロンハーマンがワークウェアを製作したのだ。
ベースになったのは、アメリカを代表するワークウェアブランド「ディッキーズ」の名作たち。現地の暖かい気候や作業しやすさを踏まえて、生地はライト&タフなTCツイルにアップデートされている。
ラインアップは全4モデル。パンツはかの“874”を題材としたフルレングスに加え、ペン差しやフォンポケットを備えたショーツもスタンバイ。
カラーはベージュ、グリーン、ブラックの3色展開。2万900円/ラミネーション サンディエゴ(RHC ロンハーマン 0120-008-752 )
カラーはベージュ、グリーン、ブラックの3色展開。1万7600円/ラミネーション サンディエゴ(RHC ロンハーマン 0120-008-752 )
シンプルなジップアップブルゾンはややロング丈のオリジナルシルエットを採用し、往年のボックスタイプを踏襲したシャツは動きやすい短めの丈に調整された。
カラーはベージュ、グリーン、ブラックの3色展開。2万900円/ラミネーション サンディエゴ(RHC ロンハーマン 0120-008-752 )
カラーはベージュ、グリーン、ブラックの3色展開。1万7600円/ラミネーション サンディエゴ(RHC ロンハーマン 0120-008-752 )
2種類のトップスには、ジョエル考案のアートワーク“THE HIGH PRFORMER’S”の刺しゅうが施される。グラスファクトリー”LSD“が誇る腕の良さと、同名のナニカシラによってもたらせるハイな気分のダブルミーニング。ジョエルらしいユーモラスなメッセージに、シビれるファンは多いはずだ。
これらのアイテムは、当然ながら実際に現地のスタッフが着用。日々の作業で汚れ、育ち、唯一無二の表情となる。たとえボードを仕上げることはなくとも、我々が普段の毎日で着るそれだって同じ。世界一のユニフォームを愛し、着倒すことは、きっとジョエルの想いとつながっている。
[問い合わせ]RHC ロンハーマン0120-008-752