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2023.03.31

時計

驚異の365日駆動。「シチズン」初のクオーツから50年を経て誕生した“Eco-Drive 365”の必然

右から●11万円、6万3800円、5万8300円/CTTIZEN Eco-Drive 365(シチズンお客様時計相談室 0120-78-4807)

右から●11万円、6万3800円、5万8300円/CITIZEN Eco-Drive 365(シチズンお客様時計相談室 0120-78-4807)


日々の生活に寄り添ったいい塩梅の心地良さか、あっと驚くオーバースペックか。今我々の琴線に触れるスグレモノは結局のところ、このふたつに大別されるような気がする。

言うなれば正反対の特長を持った両者が、それぞれの方向性で日常を豊かにしてくれる。たとえ互いに相いれずとも。

と思っていたら、「シチズン」に度肝を抜かされた。老舗国産ウォッチメーカーが今秋冬に放つ「Eco-Drive 365」が、理想的両立を実現するのだ。

ブラックカラー。ケース径42.5mm。6万3800円/CTTIZEN Eco-Drive 365(シチズンお客様時計相談室 0120-78-4807)

ブラックカラー。ケース径42.5mm。6万3800円/CITIZEN Eco-Drive 365(シチズンお客様時計相談室 0120-78-4807)


そのキモとなったのがずばり、進化したエコ・ドライブムーブメント「Caliber E365」である。

そもそもエコ・ドライブとは、シチズンの企業理念「市⺠に愛され、市⺠に貢献する」を体現する独自の光発電テクノロジーのこと。世界中分け隔てなく降り注ぐ光で駆動するそれは、身に着ける場所や人、シーンを選ばない。定期的な電池交換もいらない。ライフスタイルをノンストレスかつクリーンに彩る、いわゆるソーラーウォッチの超上位互換とも言える存在だ。

シルバーカラー。ケース径42.5mm。5万8300円/CTTIZEN Eco-Drive 365(シチズンお客様時計相談室 0120-78-4807)

シルバーカラー。ケース径42.5mm。5万8300円/CITIZEN Eco-Drive 365(シチズンお客様時計相談室 0120-78-4807)


そこに今回、圧倒的な駆動時間の新作が追加された。発電効率を高めて運針パルスなどに工夫を重ねることで、一度フル充電すればなんと暗闇でも365日休まずに秒針が動き続けることが可能に。

実際は日常生活において無意識下で充電が行われるため、その凄まじいタフネスを体感することは叶わないかもしれない。ただし内に秘めたる特大のポテンシャルは、いつだって男ゴコロをくすぐるはずだ。



心地良き塩梅なのに、オーバースペック。最新作「Eco-Drive 365」からは、時代にあわせた技術革新を止めないシチズンの矜持が伝わるだろう。そしてもうひとつ、今作は外装デザインにも秘密が隠されている。

メリハリのある稜線を描いたユニークなケースライン、星空のようにラメ装飾が施されたブラックダイヤルはともに、1973年に発表された名機「シチズンクォーツE・F・A」を彷彿させるもの。

世界限定1200本。ケース径42.5mm。11万円/CTTIZEN Eco-Drive 365(シチズンお客様時計相談室 0120-78-4807)

世界限定1200本。ケース径42.5mm。11万円/CITIZEN Eco-Drive 365(シチズンお客様時計相談室 0120-78-4807)


 “初代”から50年の時を経て完成した次世代機にもその意匠を取り込むことで、ブランドの確かな歴史、信念、先見性を示す。と同時に、これからのさらなる技術的発展も示唆する。なんと粋なニューモデルであることか。

ちなみに、これだけスペシャルな要素を詰め込んで、ブラック&シルバーのレギュラーモデルはそれぞれ5、6万円代。環境に考慮して作られたエシカルなラボグロウン・ルビーを使う世界限定1200本モデルは11万円という価格設定も驚き。ここにも、オーバースペックといい塩梅のうれしい矛盾があった。

[問い合わせ]
シチズンお客様時計相談室
0120-78-4807

増山直樹=文

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