年齢とともに下がる基礎代謝と止まらない老化現象。なんとか若いままでいたいとあれこれ試してみるが、結局なにが正解なのやら……。
そんななか、“薬を勧めない薬剤師”として知られる坂田武士さんが考案したのが「オプティマムファスティング」だ。
人気の「ファスティング（断食）」をさらに進化させたこのメソッドの極意をどうぞ。
話を聞いたのはこの人！
坂田武士●薬剤師、一般社団法人日本予防医学マイスター協会代表理事。オプティマムファスティングコーディネーター。6月8日、新著書『脱・薬健康法』出版予定。インスタグラム：https://instagram.com/somelife_ceo
一般的なファスティングの問題点
――まず、坂田先生ってほんとに48歳なんですか？ 30代に見えますが……。 よく驚かれます。肌ツヤがずっといいんですよ。白髪もないから染めてないし、髪もふさふさで。未だに毛量を減らしてもらってます。年齢を重ねれば重ねるほど、僕自身がいちばんの説得力になってます（笑）。
―― オプティマムファスティングをやれば、先生みたいに若返れますか？ 若返ると思います。髪や肌って最後に栄養がいくところなので、栄養不足になると最初に老化現象が現れやすいんです。それを食生活で防ごうというのが僕が専門にしている予防医学で、オプティマムファスティングの最大の目的です。
――では早速、オプティマムファスティングとは何かを教えてください。 オプティマムとは「最高・最適・最善」という意味で、巷に
数あるファスティングの問題点をすべて洗い出し、改善して作ったプログラムです。 筋肉量を維持して脂肪だけを落とすダイエットと、疲労、肌荒れ、不眠といった体の不調を改善することを目的にしています。
特徴は、
プロテインと米麹甘酒、豆乳を混ぜたドリンクで必要な栄養を摂取しながら、脂肪だけを落とすことですね。
これまでに7000人が試して98%が成功しています。
――一般的なファスティングの問題点とは？ 例えば、酵素ドリンクファスティングは確かに痩せますが、たんぱく質をとらないので筋肉が落ちやすい。もし、ファスティング後に2キロ減ったとして、その多くが筋肉だったら、それは問題ですよね？ 筋肉が落ちると基礎代謝が下がって、どんどん痩せにくい体質になりますし。
――なるほど。 体組成の数字に注目することが大事なんです。オプティマムファスティングでは体重よりも、体脂肪率や筋肉量に注目します。
――筋肉が落ちるくらいならやらない方がいい？ そうです。私たちが一日に使うエネルギーの60%は骨格筋、肝臓、脳に使われるんです。30%は身体活動や運動。筋肉量が多ければ基礎代謝も高くなるので、体の中も外も元気でいられるんです。
だから、食事制限をする
断食で筋肉を落としちゃうと、元気がなくなったり疲れやすくなったり、痩せにくくなったりするんです。
――では、16時間の断食をする“オートファジー”はどうでしょう。 オートファジーの機能を活用するメリットはありますが、16時間断食したあとの食事がとても大事です。
たとえばすぐにラーメンを食べれば、体はそれを栄養としてすべてを吸収してしまいますし、油や糖質、添加物の多いものは休んでいた消化器官に負担をかけます。
私たちの体は、食べたものでしか作られないので、口に入れるもので全てが決まると言っても過言ではない。16時間後に何を食べてもいい、というのは僕はとんでもないと思っています。
1週間で脂肪量2.6kg減、筋肉量はそのまま
―― オプティマムファスティングのメリットは何ですか？ 2つあります。まずは、
筋肉量を維持しながら、体脂肪を落とせること。ダイエットをいろいろやったことのある人なら、いちばん辛くなくていちばん結果が出る方法だと感じてもらえると思います。
もうひとつは、
仕事のパフォーマンスが上がったり、肌ツヤが良くなったり、元気になったり、若返ることですね。
――体脂肪だけを落とせるのはうれしいですね。 オプティマムファスティングを1週間やった44歳男性のデータがありますが、
体重は2.6キロ減、体脂肪率2.7%減、脂肪量は2.6kg減、でも筋肉量はそのままをキープしています。
――本当だ……。 筋肉って、つけるのが大変じゃないですか。筋肉は年齢とともに減少するので、自ら積極的に落としてはダメなんです。
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