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こうして150年は紡がれた。知っておきたい501®ヒストリー

「原点で頂点」……ジーンズのオリジンであり、150年間にわたってリードしてきた501®。

その輝かしい歴史は、伝統と革新の軌跡である。



[1873]リベット補強の特許を取得(=501®誕生)「アーキュエットステッチ」を導入
仕立て職人のヤコブ・デイビスが、金属リベットでポケットを補強したワークパンツを発明。布地の仕入れ先だったリーバイ・ストラウス社とともに特許を取得する。

このときまだ名称はないものの、これが後の501®に。同年にはブランドの象徴「アーキュエットステッチ」も考案された。




[1886]「ツーホースマーク」が登場
かつてないほどの頑強さをアピールするため、“2頭の馬で引っ張りあっても裂けない”と謳った「ツーホースマーク」がレザーパッチに登場。以降、今日まで続くリーバイス®のトレードマークとなっている。


「LVC 1890 XX501®」5万2800円/リーバイス® ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)

「LVC 1890 XX501®」5万2800円/リーバイス® ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)


[1890]ロットナンバー「501®」と命名
金属リベットによるポケット補強の特許期限が切れると、他社から安価な類似品が続々と発売されるように。それらとの差別化を図るため、商品名となるロットナンバーを導入。

このとき与えられた番号こそが、ほかでもない「501®」であった。




[1901]左側のヒップにポケットを追加し5ポケットジーンズが誕生
それまでのデニムパンツは、フロントの左右に1つずつ、ウォッチポケット1つ、バックは右側のみの4ポケットだったが、リーバイス®は左側のバックにもポケットを追加。

現在最もポピュラーな5ポケットスタイルを完成させた。




[1922]ベルトループを追加
大きめのサイズを選び、ウエストのボタンにサスペンダーを取り付けてオーバーオールスタイルで着用していた当時のデニムパンツ。これと併せて腰で留めることもできるよう、ベルトループが追加された。

[1936]「レッドタブ」を採用
他社が販売していた模造品とひと目で区別できるよう、ブランド名を刺繍した「レッドタブ」を右側バックポケットの左上に縫い込むことに。1938年には、その取り付け位置まで含めて商標登録された。


「LVC 1937 501® リジッド」3万8500円/リーバイス® ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)

「LVC 1937 501® リジッド」3万8500円/リーバイス® ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)


[1937]コンシールドリベットの特許を取得、サスペンダーボタンを廃止
バックポケットの金属リベットがイスや自動車のシート、馬の鞍などを傷つけるとして、それまで剥き出しだった外付けの仕様を廃止。

内側に打ち込んで生地で覆ったコンシールドリベット(隠しリベット)を考案し、特許を取得。同年、時代の流れからサスペンダーボタンも廃止された。


「LVC 1944 501® リジッド」3万8500円/リーバイス® ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)

「LVC 1944 501® リジッド」3万8500円/リーバイス® ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)


[1942]第二次世界大戦に伴う物資統制が開始
戦時下での物資節約のため、さまざまな簡略化が余儀なくされる。アーキュエットステッチはプリントになり、フロントポケット裏のスレーキはシャツやミリタリーウェアなどの生地で代用。

オリジナルのボタンも、月桂樹が刻印されたタイプや刻印のないフラットなドーナツ型ボタンといった市販パーツに。さらにはコインポケットや股のリベット、ウエストを調節するバックストラップも省略。



偽物と疑われることもあり、パッチに記載された501®の先頭に、Simplified(簡素化された)を示す「S」の略号が付け加えられた。
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