カーディガン4万2900円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー 03-5784-1238)、カットソー3万800円/ブルーナボイン(ブルーナボイン代官山 03-5728-3766)
数々の名作ガラス製品を創出してきたフィンランド生まれのイッタラ。
その心地良き“青”は我々の毎日を確実に豊かにしてくれる、と断言したい。
心地良きフィンランドの色「ウルトラマリンブルー」
ガラス工場の建物自体が北欧的モダンデザイン。
世界的に著名なイッタラ。だがその来歴やもの作りの哲学について、いったい我々はどれほど知っているのだろうか。まずはその沿革を簡単に説明しておきたい。
歴史は1881年に遡る。ヘルシンキからおよそ120km北に位置するイッタラ村にて創業。当初は家庭用グラスや薬品用ガラス器などを製造していた。
ティモ・サルパネヴァがデザインを手掛けたイッタラのロゴ。ブランド名の頭文字「i」であると同時に、ガラスの拭き竿とその先に付いたガラスの球を表しているのだとか。
転機は1930年代。’32年にアイノ・アアルトが手掛けたグラスが、’36年にアルヴァ・アアルトによる有機的なフォルムのフラワーベースがコレクションに加わり、鮮烈な美しさとタイムレスな魅力を両立。
イッタラのデザイン哲学の基礎は、この時期に生まれたといえる。それは同時に、今あるスカンジナビアン・デザインの源流のひとつでもあるのだ。
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