左から、BIKKEさん(1968年生まれ・埼玉県出身)、川辺ヒロシさん(1967年生まれ・鹿児島県出身)、渡辺俊美さん(1966年生まれ・福島県出身)
▶︎すべての写真を見る 特集「Jr.たちに残す黄昏 ’90sストーリーズ」とは…… トーキョーナンバーワンソウルセット(TOKYO No.1 SOUL SET)に、’90年代当時の貴重な思い出をサイコロトークしてもらう本企画。1回目のトークテーマ「音楽」を経て、今回は「事件」!
「ジャックナイフが飛んできた」「ベンツの窓をバットで割る」「エゴラッピンへのイタズラを初暴露」など……長い年月が過ぎた今だからこそ言える、とんでもエピソードを語ってもらった。
▶︎動画も観てね! クラブに舞う日本刀にジャックナイフ
渡辺俊美 それでは、サイコロをふりましょう。……おっ、「事件」ですね。どう、BIKKE。何かある?
BIKKE 言えないことばっかりでしょ(笑)。クラブに行きだした頃の思い出もあれば、ちょっとしてからの思い出もあるけど……。色々とありすぎるよね。
渡辺俊美 どこまで言っていいんだろうね?
BIKKE 当時の時代感が伝わりやすい話としては、渋谷のチームと、とある地区のチームが対立していて、あるとき日本刀を振り回しながら入ってきたヤツがいるっていう(笑)。
渡辺俊美 あー、あれはね! まさに事件だったね。
BIKKE 地下のクラブにいたから詳細はわからないんだけど、今日は何かすごいことが起きそうだなって思ったのは覚えてるんだよね。あれはビックリしたなー。
渡辺俊美 あのときはヒロシくんもいたし、僕もちょうどキャッシャーのところにいたんだよ。ジャックナイフが頭の真上に飛んできたこともあったし。まぁ、’90年代前半は、似たようなことがしょっちゅうあったよね。
川辺ヒロシ だから、それほどすごい事件だとは思わなかったよね、あの頃。あまりにいろんなことがありすぎて。
BIKKE クラブでの喧嘩は日常茶飯事だったねぇ。僕は傍観者だったけど。なんかさ、面白い事件とかないのかな?
川辺ヒロシ、渡辺俊美のベンツにバットをフルスイング!
川辺ヒロシ 面白い事件でいくと、俊美くんのベンツの話じゃない? 俊美くんがレコーディングスタジオにベンツで来ていて、時間が空いたからバッティングセンター行ってくるって、BIKKEと出て行ったんだよね。バット持ってるからって。
渡辺俊美 そうそう(笑)。当時、野球をやってたからトランクにバットが入ってて。
川辺ヒロシ で、バットを取り出したんだけど、鍵をトランクに入れたまま閉めちゃったんだよね。
渡辺俊美 そう、手元にはバットだけが残って、車が開かなくなっちゃって。JAFを呼んだんだけど、それでもお手上げで。
川辺ヒロシ ベンツの鍵が特殊だから開けることができなかったんだよね。オレはスタジオでレコーディングしてるから、随分長いことバッティングセンターに行ってるなー……なんて思ってて。
渡辺俊美 それで、鍵の業者を呼んだんだけど、やっぱり開かなくて。運転席の窓ガラスを割るしかないってことになって、ヒロシくんに一発殴ってくれってお願いしたんだよね。
川辺ヒロシ さっきのバットを渡されて。思い切り振ったけど、跳ね返ってきちゃうんだよね。それで車用の金槌を使ったら一発でバリーン! といきました。
渡辺俊美 ね、見事なスイングで。よかった~って言いながらドアを開けたんだけど、鍵はトランクの中だから、当然トランクも開かないしエンジンもかからないっていう(笑)。なんで窓を割ったんだろう?
川辺ヒロシ 割り損だったよね。僕はベンツの窓を割れてうれしかったけど(笑)。
一同 (笑)。
渡辺俊美 最終的に、深夜1時くらいに鍵の業者の方が開けてくれたんですけど、もうその人は英雄ですよ。「メルセデスを開けた男」として。
川辺ヒロシ 粘ったよねぇ。あれは大事件だったよ。
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