▶︎すべての写真を見る その始まりと終わりを演出するフライトは、旅のひとつのハイライトかもしれない。ならば、その選択もセンス良く吟味して満足ゆくものにしたい。
そんな視点で、ハワイを拠点に運航する歴史あるエアラインを選ぶ理由とは?
「ハワイアン航空」のビジタースマートな姿勢
ハワイに運航するエアラインカンパニーはいくつもある。しかし現地を拠点とするがゆえに、島の魅力を最も積極的に伝えようとしているのは、ハワイアン航空の右に出る者はいない。
ウィズコロナの時間を通し、その姿勢はさらに強まることに。
観光目的の来島者は大きく減少し、厳格なロックダウンの際には島民も屋外に出られず、ビーチに近寄れない時期もあった。するとやがて海水は透明度が増し、ビーチでは絶滅危惧種のハワイアンモンクシールの姿が見られ、頭数が増えたというニュースも。
まさに予期せずに起きた変化は、祖先から受け継がれてきた美しい自然や伝統文化を大切に、未来へ継承しようという意識が芽生えた。
ツーリズムも、マーケティングを重視し来島者数などの数を追っていたスタンスから、環境意識を高く持ったサステナブルツーリスムへ。自然や伝統を大切にするハワイに共感する人たちに訪れてほしいというメッセージを強く発している。
そんなハワイアン航空は、現在羽田・成田・関西の各空港から毎日運航し、今後も徐々にコロナ前の運航本数に戻していく予定だ。創設’93年目の歴史を持つフラッグシップキャリアは、企業姿勢にも環境意識の高さが反映される。
たとえば天然資源や文化、コミュニティを守る目的から責任ある行動で安全で楽しいハワイ旅行を呼びかける活動「トラベル・ポノ」。
同社のサイトで見られる動画にはパイロットや客室乗務員などスタッフが登場し、海やトレイルといったプライベートを楽しむ場所で滞在時の留意点を語る。その内容は美しき大自然と相まってハワイへの想いが溢れるものになっている。
さて、アフターコロナの様相が強まる昨今では多くのハワイ便が復活中だ。いよいよ再訪の機会もすぐそこに。では待望のとき、どのフライトで“生まれ変わったハワイ”を目指すのか。
その選択には、かの地の想いを纏う企業姿勢への共感が重要。それが環境時代におけるビジターのスマートな姿勢なのである。
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