「Camp Gear Note」とは…… シェラカップやキャンプ用のカトラリーなど、キャンプ仲間と自分のギアを取り違えてしまって、結局そのままうやむやに……。こんな悲しい経験はないだろうか。
今回はそんな思いをしないために、パラコードでキャンプギアをオリジナルカスタムする方法「パラコード編み」をお伝えしよう。
これをマスターすれば、ギアの見た目が一気にスタイリッシュでになるだけでなく、目印代わりになるので取り間違えの心配もなくなる。
さらにシェラカップに使えば、持ち手が熱くならないメリットもある一石三鳥のスキルなのだ。
▶︎すべての写真を見る 簡単にできて玄人な見た目の「フィッシュテイル」
スッキリした仕上がりが「フィッシュテイル」の特徴。
パラコード編みには仕上がりの異なるいろいろなやり方が存在するが、初めは誰でも簡単にできる「フィッシュテイル」という編み方をマスターしよう。
必要なものはこの4点。
用意するのは、シェラカップ、パラコード、ナイフ、ライター。編み方や太さによって、必要なパラコードの長さは変わるが、だいたい2〜3mあれば十分。
長い分には問題ないが、長過ぎると編むのが大変なので、これくらいが扱いやすい。今回は太さ4mmのパラコードを2m弱使った。
必ず下から当てがうこと。
まず、パラコードを半分に折り、中心をシェラカップのハンドルの下側に当てる。
上から通して下に抜く。
一度ずつ、きっちり締め込むとタイトできれいに仕上がる。
右側のコードの先端(Aとする)を、持ち手の上から下へと通し、反対側に引っ張る。
反対側も同様の通し方でOK。
左側の先端(Bとする)も、同じように持ち手の上から下へと通し、反対側に引っ張ると写真のような形になるはず。
さらに続けて、Bを反対側(右から左)に同じように通して引っ張る。
最初にAを通したあとは、Bを2回通す。
今度はAを同じように左から右へ、右から左へ通す。
Bを左から右へ、右から左へ。Aを左から右へ……と2回ずつ繰り返していく。
ここに通すだけで解けなくなる。
グリップエンドまできたら、AとBの先端を隙間に上から通す。
結び方はなんでもOKだが、玉結びがおすすめ。
余ったコードを好みの長さに結び、先端をカットする。コードの切り口がほつれないよう、ライターで溶かして処理したら完成。
余りは長過ぎない方が使いやすい。
仕上がりはご覧の通り。コードの太さや色を変えると、仕上がりの印象はだいぶ変わるので、好みのものを選んで試してみよう。
ちなみに、シェラカップのグリップは10cm程度しかないものの、この編み方なら2mものコードを巻いておけるので、必要な時には解いて使うのも手。
また、パラコードの種類によっては焚き火の緊急着火剤として使えるものもあるので、覚えておこう(もったいないけど)。
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