日本に導入されるのはフィアット「デュカト」のバンタイプ。本国にはトラックのほか、架装される前提のキャビン+シャシーのみもある。
▶︎すべての写真を見る 年末に、キャンピングカーを検討している人にとってのビッグニュースが飛び込んできた。ついに、フィアット「デュカト」の正規販売が始まったのだ。
これまでデュカトベースのキャンピングカーは国内でも数あれ、いずれも並行輸入車しかなかった。
正規販売されることで、アフターサービスの充実や、故障時等にはメーカーからの部品供給がスムーズになるなど、これまで以上に安心して乗れるのだ。
ヨーロッパの商用車・キャンピングカーの絶対王者的存在
バンの両側ドアはスライド式。バックドアは左右に開閉するタイプ。
まずは、デュカトを知らない人のためにも、簡単に紹介しておこう。
フィアットのデュカトは、ヨーロッパ商用車市場において約7割という圧倒的なシェアを持つ、欧州の小型商用車(LCV=ライト・コマーシャル・ビークル)。
小型といっても全長は最大で約6mあり、全幅は2mを超える。ルノー「カングー」や「ハイエース」よりも大きく、ライバルにはメルセデス・ベンツの「スプリンター」やフォード「トランジット」などがある。
そんなデュカトは、キャンピングカーのベース車両としても人気が高く、ヨーロッパでのそのシェアは9割(!?)なんて声が聞こえてくるほど圧倒的だ。
言い換えれば、ヨーロッパのキャンピングカービルダーから絶大な人気を得ているのだが、なぜそんなに人気が高いのか。
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