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コロナ禍になって早3年目。働き方や自宅の過ごし方の変化にも慣れてきたが、夫婦関係にはどんな影響を与えたのか?
その真相を解明すべく、30〜40代の既婚男性を対象にアンケート(協力:アイリサーチ)を実施。連載「
コロナ前後で見る夫婦生活の“イマ”」にて、夫婦仲や性生活のリアルを届けてきた。
今回はその中から、特に衝撃的だった事実を5つピックアップ! 家族で過ごす時間がより増える年始期間、世の中の夫婦事情を覗き見しつつ、改めて結婚生活を見直してみよう。
既婚男性の8割が「コロナ禍で夫婦仲が良くなった」と実感
まずは、コロナ禍における“夫婦仲”の変化について。
ニュースでは「コロナ離婚」という言葉もささやかれていたが……意外にも「悪くなった」「どちらかといえば悪くなったと感じる」と答えた人は24%にとどまった。
そして本当に夫婦仲が悪くなったと感じている人は、全体の6%しかいないことが判明した。
逆に、約76%もの人が「良くなった」「どちらかといえば良くなった」と感じているのだ。
微笑ましい結果に思わずホッコリ……だが、実際に仲を悪化させている夫婦が一定数いるのも事実。そこに自分が当てはまっていないか、ぜひ再確認を!
41%の男性が妻とのセックスに不満を持っている
続いては、夫が感じる妻に対する悩みについて。
関係良好な夫婦が多いなら、そりゃあ妻への悩みも少ないだろう。
……と思っていたら、ほぼ半数の人が「悩みがある」と答えた。さらに、妻への悩みをランキングにまとめると、主に3つの傾向がわかった。
① セックスに関する悩み 41%
② 子育てに関する悩み 22%
③ 性格に関する悩み 14%
なんと、セックスの悩みを抱える人が全体の41%という結果に。
子供ができたり、年齢も重ねたりすれば、当然“夜の生活”も変化しそうであるが、この悩みの根は深そうだ。
セックスレスが進行中!頻度が増えた人はわずか1割
さらに突っ込んで、「セックスの頻度」にまつわる質問を投げかけてみた。
なんと、「変わらない」人が68%を占める結果に。
「増えた」「どちらかといえば増えた」と回答した人はわずか9.5%しかおらず、むしろ22.5%が「減った」もしくは「どちらかといえば減った」と感じていることがわかった。
また、「どれくらいの頻度で妻と“夜の営み”をしていますか?」という質問に対し、「ほぼ毎日」と答えた人は0%。1カ月以上していないセックスレス*状態の人が、全体の64.5%にものぼる結果となった。
「コロナ禍で夫婦仲が良くなった」と答えた人が76%もいたことを考えると、この結果は驚き。どうやら仲が良くなったからといって、夜の営みが増えるという単純な方程式は成立しないらしい。
*日本性科学会が1994年に定めた「セックスレス」の定義では、「特別な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシャル・コンタクトが1カ月以上ないこと」と言われている。 妻を誘う方法は「口頭で誘う“直球”派」が多数
セックスレスの理由に「日々の疲れ」「性欲の減退」と答える人がいる一方、「こちらから誘っても妻が応じてくれない」という悩みも寄せられた。
では、世の男性はどのように妻を誘っているのだろうか?
30〜40代の既婚男性200人に質問したところ、約7割の人が何かしらのアクションを起こしていることがわかった。
その結果をまとめてみると、3つの傾向が見えてきた。
①口頭で誘う“直球”派
②スキンシップで“合図”派
③秘密のルール派
もっとも多かったのが、口頭で「ストレートに伝える」という方法だ。
断られたときのショックを考えると口頭は勇気がいる……と思っていたが、どうやら世の多くの男性は、アグレッシブに自分の気持ちを伝えているらしい。
自分に合った誘い方を探るためにも、ぜひ記事本編を参考にしてほしい。
54%は妻とのセックスに満足していない
最後は、セックスの満足度について。
「満足していない」もしくは「どちらかといえば満足していない」と回答した人が全体の54%を占め、逆に「満足している」「どちらかといえば満足している」人は46%と、ほぼ半々の結果となった。
「1カ月以上セックスをしていない」(=セックスレス)の男性が64.5%を占めていたことを考えると、案外現状に満足している人が多いようにも思える。
その「満足している」「どちらかといえば満足している」と答えた人の約9割が、コロナ禍を通して夫婦仲が良くなっていることも判明した。
セックスの満足度は、夫婦仲の良さともリンクしているようだ。
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今回はかいつまんでお届けしたが、各記事にはさらに細かいアンケート結果を紹介しているので、気になった方はぜひチェックしてほしい。