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2022.12.16

ライフ

現代美術作家・加賀美 健の若さの秘訣「起きてから寝るまでずっと“何か面白いこと”を考えています」

現代美術作家 加賀美 健 Age 48

現代美術作家 加賀美 健 Age 48

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この人はきっとSTAY YOUNGだ! と勝手に思っていた。明確な理由を聞かれると困るが、加賀美健の作品を見ているとなぜかそう感じるのだ。

小難しいところがひとつもなくて、クスリと笑える……。いい意味で子供が作ったような感じ。つまりは若々しいハートを持っているに違いないと思ったからである。

「特別に心がけていることはありませんが、朝起きてから寝るまでずっと“何か面白いこと”を考えているような気はします。誰かに見せるとか他人を笑わせるとかではなく、自分が面白いと感じることを」。

頭の中は小学生の頃からまったく変わらない、という加賀美。いったいどんな頭の中? それは言葉を重ねるより写真を見てもらったほうが早い。

今回撮影した場所は加賀美の仕事部屋。アートブックや写真集と同列に、巨大なぬいぐるみ、似顔絵、お面など雑多なモノがレイアウトされている。ポップというかキッチュというか。こういうモノはいったいどこで手に入れるのか。

「以前はヤフオクやリサイクルショップで買っていましたが、今はメルカリが多いですね。『ひょっとこ』『ぬいぐるみ 巨大』なんてキーワードを入れると、思いがけないモノがいろいろ出てくるんですよ」。

お気に入りのひょっとこのお面。いちばん大きいものは製作者から直接購入したそう。

お気に入りのひょっとこのお面。いちばん大きいものは製作者から直接購入したそう。


繰り返すがここは仕事部屋。ひと目で何がどこにあるか見渡せるよう、モノはジャンル(?)ごとに分類されている。それでも足を踏み入れた“普通の大人”は誰もがギョッとするに違いない。

だがそれが子供たちなら……おそらく大はしゃぎだ。ここにSTAY YOUNGのヒントがある。とにかく自分の“面白い”に素直になること。難しく考えすぎないこと。そして、周りの目を気にしないことである。

「“アーティストの世界は10年が1年”なんてよく言われます。周りにどう思われようが長く続けていると、時代にハマることはありますよね。ただ本質的には自分が好きなことをやっているだけ。アーティストが面白くなくなったら、いつやめてもいいと思ってるんです」。


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