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キーワード②「高いデザイン性」

都会と自然の両極にマッチするデザイン



エクステリアを見てみよう。いくらコンセプトや機能が優れていても、肝心のデザインが気分にフィットしなければ、“背中押し”にはならない。

「クロストレック」は、長らく培ってきたスバルのアウトドアフィーリングと、都会的な洗練を、文字どおり、クロスオーバーさせている点に注目したい。

樹脂パーツを用いたフェンダーや、主張のあるルーフレールなどにアウトドアのエッセンスを感じさせながら、ノーズからテールに向けて、流線的なフォルムを描いている。



フロントマスクも刷新。大型のヘキサゴングリルや、大きくなったフォグランプ回りの造形などから、立体的で特徴的な顔立ちに。それでいて、釣り上がったシャープなフロントライトに、キリリと引き締まった風情を垣間見る。



テールに向けて絞り込まれたデザインもポイント。現行フォレスターなどにも通じるスバルのデザインコンセプト「BOLDER」を感じさせつつ、逞しさとスマートさをクロスオーバーさせたデザインに。

そこはかとなく滲ませる大地への踏ん張り感は、可愛げすら感じられるかもしれない。



前傾したCピラーは、クーペスタイルにも通じており、スピード感を想起させるデザインとなっている。

実際、開発時のコンセプトとして「“FUN”CTIONAL」なデザインを謳っており、楽しくて機能的、という部分が通底しているのだ。



例えば、こちらの画像をじっくりとご覧あれ。トランク挿入部の樹脂によるカバーパーツだが、ここにさりげなく、山を想起させる柄が忍ばされており、その遊び心にニンマリしてしまう。

大型の11.6インチのセンターディスプレイ。最新のインフォテインメントシステムが搭載される。

大型の11.6インチのセンターディスプレイ。最新のインフォテインメントシステムが搭載される。


後席と荷室に一体感が出るように、樹脂パーツが連結して見えるようなデザインに。細かいところまでこだわりが垣間見える。

後席と荷室に一体感が出るように、樹脂パーツが連結して見えるようなデザインに。細かいところまでこだわりが垣間見える。


そうした小ネタ以外にも、居心地良く、視認性に優れたコクピットや、後席を倒せば広くなる荷室など、インテリアの充実と、高機能がクロスオーバーしているのだ。
キーワード③「大学医学部との連携開発」

人体構造に基づく疲れにくいシートを導入



アクティブ派ならば、切っても切れないのが、ロングドライブの快適性。

新型「クロストレック」では、「動的質感」の向上を謳い、ずっと乗っていたくなる、気持ちいいドライビング体験を追求した。

まずは、大学医学部と連携した医学的アプローチにより、シートの設計にこだわった。

人が車の振動で不快に感じるのは、頭部の揺れが関係しており、その不快感を解消するためには仙骨の支持が重要とつきとめ、骨盤の安定化を実現したシートを用意。スバル車で初の採用となっている。



同時に、乗り心地に影響を与える不快な音を抑制し、車内空間の快適性を向上。車内音の収束性を高めるために、ルーフパネルとブレースの間に高減衰マスチックと呼ばれる弾性の高い接着剤を用いるなどのブラッシュアップもなされているのだ。



静粛性のある空間を実現できれば、車内での会話も楽しめるだけでなく、ドライブの友となるミュージック再生にとってもメリットが大きいのは、言わずもがなだろう。
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